2026年6月13日土曜日
6月13日 文楽鑑賞教室 Cプロ
2026年6月11日木曜日
6月11日 文楽鑑賞教室 Aプロ
2026年6月8日月曜日
6月8日 文楽鑑賞教室 Bプロ
2026年6月7日日曜日
6月7日 六月大歌舞伎 夜の部 Bプロ
6月7日 六月大歌舞伎 昼の部
2026年6月6日土曜日
6月6日 六月大歌舞伎 夜の部Aプロ
2026年6月5日金曜日
6月5日 新国立劇場バレエ団「白鳥の湖」
小野絢子・奥村康祐ペア。前回からさらに進化してとてもとても良かったのに、小野が体調不良で4幕を降板し最後まで見届けられなかったのが残念至極。代役に立った吉田朱里・井沢駿は難しいところを立派に務めていたが、小野・奥村の物語は終わっていない感じで、不完全燃焼な思いが拭えない。 小野は3幕のソロ、ピケターンの終わりでぐらついたり、グランフェッテでバランスを崩して曲の終わりまでもたなかったりと調子が悪そうではあったが、役としての表現は素晴らしかった。2幕のオデットは儚さの中に芯の強さが感じられ、初めは警戒していた王子に少しずつ心を開いていく様子を繊細に描いた。3幕のオディールは打って変わった悪女ぶり。蠱惑的な表情、仕草で王子を誘惑する。 奥村王子は、1幕の作り笑いで繕いつつも物憂げな表情を隠せない様子から、2幕でオデットと出会ったことで命が吹き込まれたように輝き出す。3幕ては各国の姫君には全く興味がない様子があからさますぎて笑ってしまうほどだったのに、オディールが現れるや、喜びの頂点に。そこから、騙されたと知って絶望に突き落とされ、さて4幕は…ととても楽しみだった。 ベンノの木下嘉人は終始王子を気遣っていて、色々とわかっている感じ。王子との信頼関係が、踊りにも現れている感じ。 王子の友人では姿の良さで中島瑞生が一際目を引いた。クルティザンヌの飯野萌子、五月女遥はしっかりしたテクニックの踊りで、玄人っぽい落ち着きが子どもっぽい王子をあやすようにも見えた。 花嫁候補はハンガリー王女の飯野、ポーランドの根岸祐衣、イタリアの花形悠月。品格の中にライバル意識がのぞき、それぞれの個性も踊りに現れた。4羽の白鳥は赤井綾乃、東真帆、小田那奈、川本果侑。全員がロールデビューだったせいか、揃っていないわけではないのに違って見えた。 ロットバルトの中家正博は盤石。3幕のオディールとの共犯関係がスリリング。4幕は白鳥たちに追い詰められ、無様な最後。
2026年5月24日日曜日
5月24日 御名残五月大歌舞伎
「寿式三番叟」 又五郎の翁、米吉の千歳が厳かに。翁は面をつけないので、千歳が持ってくる面箱は何のため? 2人が引っ込んだあとに後見が持ち去るので余計に意味不明。 歌昇、虎之助の三番叟は全く合わせる気がなさそうなバラバラぶり。同じ振りでも音の取り方が違う感じで、違う踊りをそれぞれ踊っているみたい(そのくせ、出だし虎之介は歌昇の方を見ながら踊っていたのだが)。歌昇は足の運びはともかく(足踏みを蹴り上げるなど)腰を落としているので日本舞踊らしい身のこなしだが、虎之介は腰が高く踊りの体使いになっていないと感じた。 「義賢最期」 愛之助は顔面を大怪我してから封印しようとしていたそうだが、御名残公演なのでとあえて選んだそう。2年前に同じ松竹座で観たばかりだったのでまた⁉︎と思ってすまぬ。 適材適所の配役で、前半部分の物語が際立った。隼人演じる折平実は行綱とのやり取りで心底を明かすくだりの駆け引き、葵御前の吉弥との夫婦の別れ、生まれてくる子どもへの思いなど、立ち回り以外のところも丁寧に描かれ、物語がよく伝わった。迫力ある立ち回りはやはり見応えあり。戸板倒しでは、戸板の位置を微調整する様子もあり、周囲の役者たちも気を使っているのが感じられた。 子役がとても小柄で(多分、九郎助の松之助が背負えるよう)セリフも辿々しいのだが、しっかり演じていた。九郎助が振り返るたびに振り回されているくらい、小柄なのだが、しっかり剣を振るう姿が微笑ましい。 虎之介の進野次郎。義賢を引き上げるところで腰が引けているように見え(むしろ、愛之助が自力で上がっていたよう)、迫力が削がれた。 申し次ぎの侍に愛治郎、詮議の使者に松十郎、當吉郎、腰元に竹之助、折之助、りき弥、千太郎と、上方の役者がいい役で出ているのも御名残ならでは。 「鰯売恋曳網」 勘九郎の猿源氏、七之助の蛍火というゴールデンコンビで、面白くないはずがない。1時間5分ほどはショートバージョン?勘九郎は愛嬌が増した感じで、ほのぼのと笑いを誘う。 博労六郎左衛門に歌昇。こういう田舎者っぽい役はあんまり似合わないかも。
2026年5月23日土曜日
5月23日 第十一回 糺勧進能
5月23日 南座 歌舞伎鑑賞教室
解説は真山隼人。 歌舞伎の歴史を浪曲で紹介。声のよさが南座の広い空間でも響く。去年までは客席側で観ていたとか、子どもの頃歌舞伎役者になりたいと言って、歌舞伎の家の子でないとなれないと諭されたというエピソードを交え、親しみやすい。千次郎が隈取の実演。白塗りまでは映像で見せ、その後スッポンから登場。あらしの夜にの浴衣だった。 曽我兄弟の敵討を隼人が唸り、芝歌蔵、橋三郎、翫延の役者3人が紋付き袴で立ち回りで演じる趣向も面白かった。 「正札附根元草摺」 千次郎の曽我五郎に吉太朗の舞鶴。吉太朗は首から肩にかけて動きがしなやかで美しく、色気も感じさせる。千次郎はちょっと大きくなりきれないところもあったが、血気にはやる若武者らしさがあった。
2026年5月17日日曜日
5月17月 能狂言「日出処の天子」
2幕の冒頭、橋がかりに穴穂部間人媛(大槻文蔵)と共に来目王子(観世淳夫)が現れる。間人媛は来目に「厩戸と遊んではならない。石が降るから」「あまり勉強しすぎてはいけない」と諭すやり取りが加わる。来目王子は勉強しなくていいと喜んでスキップし、ほのぼの笑えるシーンになっているが、厩戸との違いを描き、厩戸との母子関係の歪さがより鮮明になった。 野村萬斎の厩戸王子は神秘的な雰囲気が役にあっているが、やはり美少年ではない。毛人と出会う池のシーンは10歳という設定だと知り、よりそう思った。福王和幸の毛人とのやりとり、初演時のような気恥ずかしさが薄まったのは慣れたせいだろうか。舞人に混じった厩戸に毛人が惹かれ、王子と知って「初めて惹かれた女人なのに」と嘆くなど、毛人も厩戸に惹かれていたことがはっきり描かれた(和幸の芝居はちょっとくさかったが)。厩戸が現代劇のような言い回しなのに対し、毛人は能のような発声でチグハグに聞こえたが、2人の立場の違いやすれ違う心情を描く狙いだろうか。 大槻祐一の刀自古、鵜澤光の布都姫と子という、厩戸と関係する女性たちが哀れ。刀自古は2幕のみの登場だが、長めの舞で毛人への激しい思いを描くなど、印象は強かった。 通常地謡が並ぶ後ろ(今公演では囃子方が並ぶ)にモニターが設置され、舞台装置に映す映像のいくつかが投影された。脇正面席からは見えにくい映像を補うためだと思うが、ちょっと無粋な感じがした。 第1幕60分、休憩20分、第2幕60分とあったけど、15時半開演で終わったのは18時過ぎだった。
5月16日 文楽公演第3部
5月16日 文楽公演第2部
5月16日 文楽公演 第1部
「二人禿」 南都、咲寿、津国、織栄、文字栄に団七、団吾、清允、清方、藤之亮。人形は紋秀、紋吉。 床の不協和音に重ねて、人形も振りが合ってなくてびっくり。シンの南都からしてどうしちゃったの?というくらい調子が外れていて、団七を筆頭に三味線もチグハグ。人形は紋秀はキッチリしてたが、紋吉の所作が甘い感じがした。 「生写朝顔話」 宇治川蛍狩の口は聖・燕二郎。 燕二郎は本公演での盆回しは初めてと言っていたが、聖もかな。若手らしい、楷書の芸で好感がもてる。 奥は三輪・清友。 三輪は痩せたのか、精彩を欠いた感じ。 真葛が原茶店は小住・友之助。 コミカルな場面で客席の笑いも多かった。小住はふざけた感じは全くなく、どちらかというと骨太な語りだが、笑いのツボは押さえている。元服して白塗りに月代姿になった祐仙に「映画国宝の吉沢悠みたい」。友之助は涼しげな顔で弾いてた。 岡崎隠れ家の中は亘・清公。 亘はガチャガチャした声がいただけない。チャリ場ならばともかく、どこか調子に乗ったような語り口は、特に深雪のような娘にはふさわしくない。 奥は藤・藤蔵。 あんまり合っていないような。今気づいたが、藤藤コンビだ。 明石裏船別れは呂勢・清治に清允の琴。 ようやく義太夫らしい語りが聞けた安堵。ただ清治はいつもの精彩がなく、心配。 弓之助邸の口は薫・錦吾。 薫はいつもの調子だが、視線をキョロキョロするのが気になった。錦吾は落ち着いた様子。 奥は靖・清志郎。 今日はいい靖。 人形は簑二郎の深雪に華がなく、勘彌の浅香と逆だったらと思ったら、ダブルキャストで後半はチェンジするのか。 和生の阿曽次郎が清々しい美青年ぶり。祐仙は勘十郎。真葛が原と弓之助屋敷があると、深雪への執心ぶりがよくわかる。左、足遣いも含めて、コミカルな仕草が達者で客を沸かせた。
2026年5月14日木曜日
5月14日 「メアリー・ステュアート」
宮沢りえのメアリーと若村麻由美のエリザベスという、この上ない2人の共演。宮沢のセリフがいいのは期待通り。よく通る声で、悲劇の女王の悲哀と周りを惹きつける魅力を表す。言われない罪を被された被害者なのだが、安易な同情を許さない狡猾さもあり、一筋縄では行かない感じ。対する若村は低く重々しい声で、エリザベスの抱える重圧や孤独を描出。絶対君主でありながら、周囲の跡形にに裏切られたり、利用されたりする様も見え隠れする。心から信頼できる者がなく、最後はひとりぼっちのような。タイトルロールはメアリーだが、この芝居の主役はエリザベスだと感じた。 レスター(橋本淳)の日和見ぶりを筆頭に、男たちが2人の女王をどこかで軽んじているというか、男尊女卑なところが透けて見えてしんどかった。
舞台装置はシンプルで、幽閉されているメアリーの場面は薄暗い中に一筋の光、表舞台のエリザベスは全体的に眩いほどと、照明で変化を出していたのが興味深かった。2026年5月9日土曜日
5月9日 御名残五月大歌舞伎 夜の部
「盛綱陣屋」 仁左衛門の至芸を堪能。初め出てきた時は少ししんどそう?と心配したが、芝居が進むにつれ杞憂に。何より、首実験が見もので、セリフなしで心情の移り変わりを詳細に描出するのは他では観られない。小四郎の種太郎は歌昇をそのまま小さくしたよう。芝居もよくこなしていたが、比べるのは酷だがこの前に観たのが丑之助だったので物足りなく感じてしまう。小三郎の秀乃介は幼さが残り可愛らしい。 愛之助が和田兵衛秀盛で、久しぶりの仁左衛門との共演が嬉しい。歌六の北条時政が舞台を締める。魁春の微妙は秀太郎を思い出させた。孝太郎の篝火、壱太郎の早瀬。 「心中月夜星野屋」 おたかを演じる七之助のコメディエンヌぶりが魅力。扇雀の星野屋は何か嫌みっぽくて、面白さが損なわれる。虎之助の和泉屋藤助もなんかなあ。母お熊の鴈治郎はいい風情。 「當繋藝招西姿繪」 仁左衛門監修の舞踊。紋付き袴姿ながら、上方の芝居のハイライトが嬉しい、吉田屋はは孝太郎の夕霧に愛之助の伊左衛門。孝太郎の夕霧が初役ではないかと思うが思いのほか良い。封印切は孝太郎に梅川に扇雀の忠兵衛。車引は虎之助の梅王丸に壱太郎の桜丸、進之介の杉王に鴈治郎の松王。櫓のお七で壱太郎が人形振り。雁のたよりは鴈治郎と壱太郎?引窓は愛之助と扇雀。 冒頭、進之介が愛之助に向かって「久しぶり」というのはネタなの? ラスト、出演者そう並びで、孝太郎より進之介の方が真ん中に近くて、色々思うなど。
2026年5月6日水曜日
5月6日 團菊祭五月大歌舞伎 昼の部
「南総里見八犬伝」 巳之助の犬飼権八、右近の犬塚信乃など。芳流園と利根川の上演だが、何度か観た八犬伝ってあまり面白いと思ったことがないと気づいた。誰もが物語やキャラクターを知っている時代ならいざ知らず、今の観客(含む私)には背景や人物の説明なしの見取りでは楽しめないのでは。立ち回りは見応えあった。 「六歌仙容彩」 八代目菊五郎が5役を踊り分ける趣向で、僧正遍照、文屋康秀、有原業平、喜撰法師、大伴黒主と姿を変えるが、1時間40分の舞踊はキツい。時蔵の小野小町が品があり美しい。所化が9人並ぶ中、鷹之資の体幹のよさが際立つ。 「寿曽我対面」 新辰之助の五郎は血気あふれる若武者の意気が清々しい。姿勢が良いので、力一杯のポーズが美しい。後見の松緑は自身は顔もはっきりとは見せず、後見に徹する姿勢に息子の襲名を全力で支える思いが見えて胸熱。八代目菊五郎の十郎が柔らかみのある姿で、五郎と好対照。七代目菊五郎舞台が工藤祐経を務め、舞台の格を上げる。 一通り芝居が終わった後に劇中口上で、2人の菊五郎のほか、團十郎、雀右衛門、萬寿が並ぶ。松緑は「先輩方と同輩」と述べ、平成の三之助は戦友ではないのねと思うなど。團十郎は「歳は離れているけど、令和の三之助としてよろしく」と息子をアピール。
2026年5月5日火曜日
5月5日 團菊祭五月大歌舞伎 夜の部
「鬼一法眼三略巻 菊畑」 左近改め辰之助の襲名披露。 狂言としては面白みに欠けるが、虎蔵実は牛若丸という役は辰之助によく似合う。清々しく、品のある佇まい。時蔵の皆鶴姫は赤姫として不足はないのに、小柄な辰之助と並ぶと釣り合いが悪く、相当背を盗んでいた。松緑の奴知恵内はセリフが辛い。 劇中口上には松緑が「戦友」という彦三郎、亀蔵、時蔵が並ぶ。「○○でございます」の名乗りなしで、新辰之助への餞の言葉だけを述べるのは古風な感じで良き。時蔵は「新辰之助は女方もするので期待している」と。 「助六所縁江戸桜」 十三代目團十郎の助六に八代目菊五郎の揚巻と、当代の看板役者が並ぶと華やか。團十郎は横顔やセリフの声や言い回しが父の十二代目に似てきたが、表面的な感じは否めない。幕開き口上は新之助で、スラスラと淀みなく口上を述べるのは立派だが、癖のある抑揚が聞きづらく、親子して悪いところがよく似ている。 菊五郎の揚巻は美しいのはもちろん、吉原一の花魁としての風格がある。白玉の時蔵も、赤姫と打って変わっった佇まいd位取りの確かさ。並び傾城に新悟、玉太郎ら。 髭の意休は男女蔵。左團次を彷彿とさせる。くわんぺらの松緑、福山かつぎの辰之助の親子共演が楽しく、白酒売の梅玉がほのぼのと可愛らしい。通人の右近は初めての連獅子が團十郎の親獅子だったとか、自分に引き付けたエピソードを交える。股潜りの前に連獅子の振りを入れたり、梅玉が好きなYOASOBIの曲に乗ったりと、趣向を凝らした。
2026年5月4日月曜日
5月4日 「獨道中五十三驛」
幕開きの口上で言った通り、團子が13役早替わりで大奮闘。花道やすっぽんのない舞台なので、パターンの変化はないものの、老若男女に次々と姿を変え、飽きさせない。後半は汗だくで、首の白粉がはげていたほど。大奮闘ではあったが、形は変わっても声や所作で見せるところまでは至らず、変化舞踊として面白いかというと、そうでもない。丁稚長吉の声が女方並みに高かったのは何でか分からないが、信濃屋お半や長吉許嫁お絹など女の声にも変化がなく、女方の拵えなのに時折男の体つきになったりするところも。 おさん実は猫の怪を演じた中車は不気味な婆を好演。時折猿翁に似て見えたり、セリフが四代目みたいに聞こえたりしたところもあってドキッとした。最後は宙乗りで盛り上げ、大詰の赤堀水右衛門の敵役ぶりも良かった。 笑也の重の井姫は團子と並んでも姫に見えるのがすごい。笑三郎のお袖は久しぶりの娘役で本領発揮。 こえかぶとのコラボで、声優による朗読劇。置鮎龍太郎は初めて聞いたが、さすがの美声で、声色を使い分けての語りも見事。ただ、いかにもアニメ声優という語り口がだんだん耳についてきたのと、長時間の一人語りに飽きてきたのとで、終盤はしんどかった。声優が変わると印象が変わりそう。
2026年5月3日日曜日
5月3日 新国立劇場バレエ団「ライモンダ」
直塚美穂・速水省吾ペアの千秋楽。 主役デビューの直塚は身体性が高く、確かなテクニックを見せつけるよう。終盤は少しバテたのか、ふらつくところもあったが、脚を上げれば一段高く、回転は軸がぶれず、姿勢の良さが際立つ。上中佑樹のアブデラクマンに言い寄られると、眉間を寄せて本当に嫌そう。速水は線が太くなった印象で、武人らしい逞しさがあった。 周りのキャストは前日と同じで、印象も変わらず。4階席から見ると、衣装のキラキラがよく見え、コールドがより華やか。フォーメーションも鮮やか。
2026年5月2日土曜日
5月2日 新国立劇場バレエ団「ライモンダ」
小野絢子・李明賢ペア。 李はタイトルデビューで、初々しさのあるジャン・ド・ブリエンヌ。スラリとした容姿で、高い跳躍、長い手足が映える。リフトは心持ち余裕がない感じで、片手リフトはもうちょっと長くてもと思った。小野のライモンダは危なげなく、ポワントワークの美しさはピカイチ。アブデラクマンは上中佑樹で、野獣のようなワイルドな魅力。クレメンス東真帆とヘンリエット飯野萌子のバリエーションは東に一日の長あり。2幕のスペインと3幕のパドカトルで中島瑞稀の姿の良さが目を引いた。 牧阿佐美版は舞台装置と衣装が美しいので、群舞が映える。
2026年4月29日水曜日
4月29日 第五回 みのり会
2026年4月26日日曜日
4月26日 御名残四月大歌舞伎 昼の部
「毛谷村」 獅童の六助は義太夫みが薄く、世話に見える。無禄で村人と共に暮らしているとはいえ、無類の剣豪なのだから人間としての大きさがあって然るべし。獅童は素朴な気のいい兄ちゃんだった。 吉弥の一味斎後室に武家の女らしい風格があり、お園と張り合って椿を贈る可愛さも。孝太郎のお園はいつも通り。 弥三松の夏幹は小柄でかわいいが、セリフや所作をこなしているだけという感じ。名子役には及ばす。 杣人斧右衛門は美味しい役なのだろうけど、精四郎は勿体無いと思う。杣人に松十郎、翫政、冒頭の大坪軍内に千次郎。 六助内のみの上演だったので、斧右衛門母の件がなくて分かりづらい上、敵討もないのでスッキリしない。 「夕霧名残の正月」 藤十郎七回忌追善ということで、虎之助の伊左衛門、壱太郎の夕霧と若手二人が家の芸に挑むのはよろしいのだが、まだまだという感じ。特に伊左衛門は所作をこなすだけではダメで、内から滲み出る風情がないとつまらなくなってしまう。扇谷主人に鴈治郎、女房に扇雀と、成駒家勢揃い。太鼓持に亀鶴。 「大當り伏見の富くじ」 松竹座で生まれた作品ということで御名残公演で上演されたのだろうが、もっとふさわしい演目があるだろうに。喜劇なのにちっとも笑えず、むしろ不快感でムカムカした。 幸四郎の紙屋は楽しそうだが、独りよがり。鴈治郎の鳰照太夫は前回は意外な可愛さに驚いたが、今回はちっとも可愛く見えず。鴈治郎が絶世の美女という意外設定がキモなのd、2回目ともなると面白くないのだ。紙屋の妹、お絹(壱太郎)に言い寄る家老・黒住の獅童は化粧だけでよくあそこまで不細工にできると感心するが、下品は笑いに走りすぎ。 良かったのは歌舞伎塾出身者ら上方の役者が多くでていたことで、吉弥の遣手や松十郎の男衆は敵役を好演。鳰照の愛猫、初音役の吉太朗は着ぐるみだけでなく、前半のぬいぐるみ操作も担当していたそう。河童の翫政もいい味出してた。黒住の奥方に千蔵も珍しい配役。いつも籠かきの千蔵が籠から登場するのは不思議な感じ。何より神官役の進之介が冒頭、紙屋とやりとりするのが軽妙で、こんなにのびのび芝居している進之介は初めて見た。
2026年4月25日土曜日
4月25日 文楽公演 第3部
4月25日 大槻能楽堂自主公演
2026年4月19日日曜日
4月19日 文楽公演 第2部
2026年4月18日土曜日
4月18日 OSK日本歌劇団「春のおどり」
2026年4月17日金曜日
4月18日 文楽公演 第1部
2026年4月12日日曜日
4月12日 四月大歌舞伎 夜の部
4月11日 四月大歌舞伎 昼の部
2026年4月5日日曜日
4月5日 御名残四月大歌舞伎 夜の部 Aプロ
4月5日 欲望という名の電車
2026年3月27日金曜日
3月27日 令和大序会
「由良湊千軒長者 山の段」を靖・清公。
安寿とつし王のお話。珍しい浄瑠璃に挑む心意気はよき。姉弟の健気さが聞きどころだと思うが、我流が出ちゃっている感じで、耳に触る浄瑠璃。
「一谷嫩軍記 熊谷桜の段」は聖・清志郎。
のびのびと素直な発声で好感が持てる。女2人の語りわけはまだまだだが。清志郎は切先鋭い三味線で、後輩を引き立てていた。
「仮名手本忠臣蔵 殿中刃傷の段」は小住・友之助。 堂々とした語り。師直は威厳のある様子で、意地悪ぶりが憎々しい。友之助も小気味のいい演奏。
2026年3月26日木曜日
3月26日 霜乃会プラス
2026年3月24日火曜日
3月24日 素浄瑠璃の会
2026年3月22日日曜日
3月22日 三月大歌舞伎 夜の部 Bプロ
舞踊をつけるのはいいのだが、出演者多すぎない? 梅玉の帝に魁春、雀右衛門の女御を筆頭に、総勢15人の幹部役者が出演する華やかさ。
「三人吉三巴白波」
時蔵のお嬢、隼人のお坊、巳之助の和尚のバランスがとてもよく、今まで観た中で一番スリリングな三人吉三だった。なにより、時蔵のお嬢が格好いい。女の形をしていても男だという性根がしっかりしている。大川端のツラネは聞き惚れたし、娘と男の変わり身が鮮やか。100両を手にして寺を出た行くところなど、颯爽として、ヒーローの趣き。最期も振袖を着ていても仕草は男で立ち回りも力強い。隼人のお坊は以前はどこか頼りなかったけど、今回はたくましくなって、お嬢との並びも美しい。巳之助の和尚は骨太な感じが頼もしく、兄貴分の風格がある。
おとせを左近、十三郎を染五郎が勤めたためか、この2人のくだりがじっくり描かれた感じ。左近のおとせは顔が真面目すぎな感じで、もっとしどけなくてもよさそう。歌六の伝吉は長い独白を聞かせた。
2026年3月21日土曜日
3月21日 新国立劇場バレエ団「マノン」
小野絢子のマノンは役そのもの。デ・グラューへの愛も、贅沢や宝石に惹かれるのも、心の赴くまま。悪気ないのは深く考えていないからで、男たちを破滅に導く。
福岡雄大のデ・グリューは優男みがなく、ニンとしては奥村と逆ではと思うが、超絶技巧リフトの安定感たるやさすが。
木村優里の愛人は虐げられる立場ながら、うまく立ち回る賢さがある。踊りはもっとアダっぽくても
3月21日 三月大歌舞伎 昼の部
松緑が又助と岩藤の二役。実直なのに不器用で容易に騙されてします又助は悪くないが、丸顔もあって、亡霊なのにどこか可愛い岩藤はあまり怖くない。骨寄せは右脚が下に落ちたまま引っ込んでしまうアクシデント。もう公演も後半なのに。宙乗りはフワフワしてメルヘンチック。
萬寿の尾上は体つきや動きのゆったりさがちょっと重たげに見える。
又助妹に莟玉。技量よしの健気な娘を好演。ただ、兄が匿っている主君と出来ちゃうってどうよ。
芝翫の大膳は大悪党の大きさが足りないからと思ったが、最期の殺されぶりは風格があった。
大詰めに7代目菊五郎。小屋の中でスタンバイして御簾を上げての登場だったが、刀を杖代わりに歩いて元気そうです何より。
3月20日 文楽京都公演 夜の部
「曽根崎心中」
生玉を睦・清丈。
出だしはよかったが、後半声が辛かった。
天満屋は藤・燕三。
三味線がしっとりとしてとてもいいのに、藤はますます浄瑠璃らしさがなくなってないか?お初のセリフも地声のままみたいで、オンはどこへいったの?
曽根崎森は芳穂のお初、小住の徳兵衛、織栄のツレ。三味線は錦糸、勝平、清允。
芳穂は危なげない語り。錦糸の道標がしっかりしてる。恋の手本となりにけり、で、終わらなかった?
人形は和生のお初にしっとりとした色気。玉男の徳兵衛は磐石。玉志の九平次はもっと嫌なやつでもいい。
3月20日 文楽京都公演 昼の部
「道行初音旅」
織の静、小住の忠信、咲寿のツレに清志郎、清丈、燕二郎。なんだか不協和音というか、音が沈んで聞こえた。織はいつも通りだが、小住は声が風邪気味みたい。
人形は簑二郎の静に玉助の忠信。簑二郎はうまいのだが華に欠けるのは如何ともし難い。玉助は動きが大ぶりで、狐にしなやかさがないし、忠信への早替わりでは狐火の衣装を脱ぎ捨てるのがセットからはみ出して見えた。静から忠信へ投げた扇が直線的にビュンと飛ばしたが、キャッチしたのは見事。
「新版歌祭文」
野崎村の中を小住・錦吾、前を靖・富助、後を織・勝平に燕二郎のツレ。 靖が久しぶりによき。富助のおかげか。お光、お染を語り分けつつ、どちらも可愛いし、久作は純朴ながら分別がある。織はなんか、急に武家の屋敷に変わったよう。久作は合邦みたいで、娘2人は年齢がグッと上がったみたい。
床はイマイチだったが、人形は充実。一輔のお光は村娘にして落ち着いていたようにも思うが、まめまめしく動いたり、お染な嫉妬したりする様が可愛らしい。髪を整える仕草が細かくリアルだった。玉佳の久松は板挟みで右往左往する頼りなさが秀逸。紋臣のお染はお嬢さんのわがままさ、一本気さがとてもらしい。
2026年3月17日火曜日
3月17日 映画「道行き」
奈良の古民家を守りたいと移住した青年(渡辺大知)と、古民家の元の持ち主(勘十郎)を中心に、町の歴史を辿りつつ、壊されていく古民家を描く。
勘十郎は訥々と喋る様子に歴史を感じさせる。セリフ拙いところもあったが、味と言えなくもない。
途中、文楽の「面売り」のシーンが入るのだが、ちょっと意味不明。昔の町の賑わいを匂わせたのかもしれないが、面売りが盛んだったわけでもないだろうし。思いがけず呂勢・藤蔵の浄瑠璃が聞けたのは良かったが。
2026年3月10日火曜日
3月9日 歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン
2026年3月7日土曜日
3月7日 花形歌舞伎特別公演 曽根崎心中物語 桜プログラム
2026年3月5日木曜日
3月5日 エリザベート TAKARAZUKA 30th スペシャル・ガラコンサート
2026年3月1日日曜日
3月1日 フェニーチェ文楽 燃ゆ〜桐竹勘十郎が描く愛の物語〜
2026年2月28日土曜日
2月28日 清流劇場「曽根崎心中」
2026年2月23日月曜日
3月23日 三月大歌舞伎 昼の部 Aプロ
巳之助が又助と岩藤、時蔵が尾上を演じるAプロを所見。
巳之助の又助は硬派な感じで、時代物らしさというか、武士らしい。その分、情は薄いかも。岩藤は幽霊のおどろおどろしさ、怖さがたっぷり。フワフワは蝶と戯れたり、余裕があって楽しそう。城内で尾上と対決するところは、幽霊でなく生きた人(ただし、すごく嫌味で意地悪)に見えたが、仏像をかざされてからの代わりようは化け物じみていて良かった。
時蔵の尾上は凛とした姿勢の良さ、落ち着いた話ぶりと中臈の威厳がある。最後の対決シーンがないのは物足りない。
2026年2月22日日曜日
2月22日 文楽公演第3部
2月22日 文楽公演第2部
2月22日 文楽公演 第1部
2026年2月21日土曜日
2月21日 猿若祭二月大歌舞伎 夜の部
あまり上演されない陣門・組討は初めて。
勘太郎の小次郎・敦盛は声変わりもあってセリフに難ありだが、凛とした立姿は無冠の太夫の気品があった。勘九郎の熊谷は太い役が似合う。敦盛の身代わりとなった小次郎と一騎討ちとなってからが長く、我が子を手にかける父親の苦悩を存分に体現した。 遠見の熊谷と敦盛に種太郎と秀乃助。ちっちゃい子が頑張っている様子が微笑ましい。 玉織姫に新悟。勘太郎の敦盛の許嫁には大きすぎな気もする。平山に切り捨てられ、そのまま死んだと思っていたら、最後に瀕死の状態で現れて、敦盛の偽首と対面するのにびっくり。
「雨乞狐」
休演の鶴松に代わり、勘九郎と七之助が踊り分け。踊り上手の2人で見られて存外の眼福。のっけから飛び回る女狐・七之助は普段にない弾けぶりだが、素早い動きはあまり得意ではない? 最後、セリから飛び上がって現れた勘九郎の狐の躍動感たるや。MJのポップアップみたい、というか、高さはもっとあったかも。
「梅ごよみ」
七之助と時蔵の芸者2人の鞘当てが絶品。七之助の仇吉は文句なく美しく、時蔵の米八は深川芸者の粋と意地が鮮やか。仇吉の方が美人という設定なのだが、ちゃんと美人じゃない感じがするのがさすが(色より芸を売ってる感じがする)。吉弥の政次が意地悪そうでよき。莟玉のお蝶は善良なお嬢さんだが案外強かそう。3人の女に思いを寄せられる丹次郎に隼人。女の諍いを適当にやり過ごす優男がよく似合う。すったもんだのあげく、丹次郎は許嫁の元へ。芸者2人が「しらけるねぇ」と終わるのも、のんだかスカッとして、後味のよい芝居だった。
2月21日 猿若祭二月大歌舞伎 昼の部
「お江戸土産」
結城からの行商人、お辻とおゆうを鴈治郎と芝翫。コメディなのだが、鴈治郎の田舎女が滑稽というより痛々しい。人のいい田舎女という設定なのだが、くどくどしく、最後、役者の手を握っただけで13両でもいいと笑うところはもっとカラリとしてくれないと笑えない。芝翫は気のいいおばちゃんという感じ。
役者の栄紫を巳之助。女方だから、整った綺麗どころという設定はなんかムズムズする。栄紫と恋仲のお紺は種之助。遠目もあって最後まで誰かわからんかった。 お紺の養母文字辰を孝太郎。意地悪な年増がよく似合う。
「鳶奴」
松緑らしい舞踊だが、花道のくだりが長く、3階席からだとよく見えない。カツオを鳶に攫われて、追いかけるだけといえばそれだけなので、ちょっと退屈。
「弥栄芝居賑」
中村屋兄弟が猿若座の座本夫婦、芝翫と福助が猿若町の名主夫婦、男伊達に歌昇、萬太郎、橋之助、虎之助、歌之助、女伊達に新悟、種之助、男寅、莟玉、玉太郎、京の呉服商に仁左衛門、孝太郎と格別豪華な配役が、今月休演の鶴松のために集められたのかと思うとつくづくがっかり。
仁左衛門が「私の目の黒いうちに19代目勘三郎の襲名を」とエール。観客も一緒に手締めで賑々しく。
「積恋雪関扉」
勘九郎の関兵衛、七之助の小町姫・墨染、⑧菊五郎の宗忠と、この上ない好配役なのに、途中で意識が途切れた…。後半のぶっかえってからはテンポもよく、集中して観られた。
2026年2月15日日曜日
2月15日 上村吉太朗 素踊りの會
2026年2月14日土曜日
2月14日 blank First Collection
白やゴールドのクラシックチュチュにビジューのついた衣装というバレエの王道のような出立ちで、動きもクラシックなのだが、テンポがやたら速いのはちょっと違和感。王子や姫はゆったり動かないと、優雅さがなくなってしまう。これで衣装がミリオンのようなシンプルなものだったらしっくりくるのかも。
「Scribble」
おもちゃのようなコミカルな動きが楽しい。曲は何かのピアノソナタ(タイトルが出てこない…)
男性3人に女性1人、長袖の白シャツに黒い細身のパンツというシンプルな衣装。長椅子を使った動きも面白い。
「ダイイングスワン」
単調な音楽、リズムは原始の表現か。類人猿のように背中を丸めて行き来する男女が次第に惹かれあうようになって、なぜかフニクリフニクラで最高潮?に。最後は「瀕死の白鳥」の音楽で、首飾りや腕輪を贈られた女性ダンサーが得意げに踊るも、周りは離れていって最後は1人取り残される。ダンスの誕生から発展、退化していくという物語を込めたそうだが、うーん…。
「frustration」 男性5人の踊り。センターの八幡顕光のみ上半身裸で肌色のパンツ、後の4人は体操選手のような衣装で赤、黄(橙?)、青、紫の4色。
「Pas de deux in b」 秋山瑛と奥村康祐のグランパドドゥはこの日一番の眼目。2人のシルエットが浮かび上がる幕開きからうっとりする美しさ。ブルーの衣装が清廉な感じで、可憐な秋山とノーブルな奥村のコンビは難しい技もさらりとこなす。アイコンタクトもしっかりしてて、醸し出す幸せ感が素晴らしい。距離感が測りきれなかったのか、ジャンプしてリフトする時にぶつかったような音がしたり、手を取る時に近すぎてあれ?という顔をしたらもあったが。奥村は男性バリエーションの最後、下手にはける直前で滑ったようでぐらりとしたが、踏みとどまった。 「Pas de deux in b」 秋山瑛と奥村康祐のグランパドドゥはこの日一番の眼目。2人のシルエットが浮かび上がる幕開きからうっとりする美しさ。ブルーの衣装が清廉な感じで、可憐な秋山とノーブルな奥村のコンビは難しい技もさらりとこなす。アイコンタクトもしっかりしてて、醸し出す幸せ感が素晴らしい。距離感が測りきれなかったのか、ジャンプしてリフトする時にぶつかったような音がしたり、手を取る時に近すぎてあれ?という顔をしたらもあったが。奥村は男性バリエーションの最後、下手にはける直前で滑ったようでぐらりとしたが、踏みとどまった。 秋山瑛と奥村康祐のグランパドドゥはこの日一番の眼目。2人のシルエットが浮かび上がる幕開きからうっとりする美しさ。ブルーの衣装が清廉な感じで、可憐な秋山とノーブルな奥村のコンビは難しい技もさらりとこなす。アイコンタクトもしっかりしてて、醸し出す幸せ感が素晴らしい。距離感が測りきれなかったのか、ジャンプしてリフトする時にぶつかったような音がしたり、手を取る時に近すぎてあれ?という顔をしたらもあったが。奥村は男性バリエーションの最後、下手にはける直前で滑ったようでぐらりとしたが、踏みとどまった。 「Not Chained」 舞台中央に大きな鎖のオブジェが象徴的。黒くシンプルな衣装の男女12人が鎖のように連なったり、輪になったり。 振付ユニットの初公演ということで、意欲的な試みと思うし、ダンサーのレベルも高かったが、あまり個性が感じられなかったかも。
2026年2月7日土曜日
2月7日 サド公爵夫人
2026年2月6日金曜日
1月30日 ミュージカル「エリザベート」
2026年1月31日土曜日
1月31日 第52回バレエ芸術劇場
シルフィードの荻野あゆ子は端正な踊りだが、あまり妖精ぽくないなぁと思っていたら、奥村康祐のジェームズが絡むと途端に軽やかでこの世ならざるものに見えた。追いかけたり、手を伸ばしても触れられなかったり、という動きが加わるとこんなに変わるのかとびっくり。奥村ジェームズは、細かな脚使いの多い振付だったが、足先まで神経が行き届いて美しかった。エフィは吉村茜、グルーンは吉田旭。マッジの法村圭緒は猫背になっているものの、身のこなしが男性で??となった。 「卒業舞踏会」 怪我で降板した佐々木大に代わって山本隆之が女学院長でお得な気分。スカートの膨らんだドレス捌きも美しく、年配女性がとてもチャーミング。老将軍の山本庸督との絡みはちょっとセクシーだったり。 即興第1ソロの佐々木夢奈はファニーな雰囲気が役にピッタリ。第2ソロの水本千晶はノーブルな踊り。フェッテ競争の東川実奈美、吉田裕香は後半少し崩れたが、あれだけ回れば仕方ないかも。トリプルを入れたり、手の振りを入れたりしていたのは吉田かな。
1月31日 第三回素浄瑠璃の会
2026年1月29日木曜日
1月29日 第三十三期文楽研修終了発表会 第三十四期文楽研修発表会
研修生の定番なのは、足遣いが活躍するからか。研修生は33期の鶴野森大と34期の遠藤匡。2人とも、足踏みのテンポがよく、鶴野の方が動きがきっぱりしているか。 むしろ三味線の足取りが乱れ気味なのが気になった。シンの錦吾が舞台をチラチラ見ていたのは、人形(足遣い)がついてこられるか確かめていたのか。2番手以下の三味線が走りそうになったが、踏みとどまった。 太夫は小住、碩に県秋雨生の岡本凱、梅江亮介、三味線は錦吾、燕二郎、清方、藤之亮。 「寺入り」は研修生の梅江が清公と。 ハキハキとした発声で、キャラクターがはっきりして聞きやすいと思ったのだが…(後日、錦糸に聞くと、話にならないと。義太夫節の基本が身についていないのだそう) 「熊谷桜」は研修生の岡田が清丈と。 語りにメリハリがなく、長時間聞くのは辛かった。 「丗三間堂棟由来」平太郎住家から木遣り音頭。 床は碩・燕二郎の中、亘・友之助の奥。 人形は研修生の鶴野が進ノ蔵人の主遣い、遠藤がみどり丸の足遣い。 進ノ蔵人は派手な動きはなく、歩いたり座ったりという程度だが、少しぎこちなく見える。一方のみどり丸は舞踊っぽい振りがあるので、足遣いもなかなか難しそう。
2026年1月28日水曜日
1月28日 坊ん倶楽 vol.20
雪鹿は初めて聞いたが、鯛を捌く仕草などちゃんとしてる。マクラで披露したケータイのバイブ音が上手かった。机の上とポケットの中の違いまで。
吉坊「初天神」
寅ちゃんがだいぶおませさんで、父母の夜の営みに耳をそばだて、向かいのおっちゃんに話そうとしたり。お父ちゃんは飴をねぶり、みたらしをねぶり。お父ちゃんの羽織がお母ちゃんが褒美に貰ったのを男仕立てにしたというのは初めて聞いた。
対談は大槻文蔵と。好きな落語は「算段の平兵衛」「はてなの茶碗」と「蔵丁稚」(だったか?)。新作に取り組むのは舞台は作らないといけない、模倣ではだめだから。復曲を選ぶときは普遍的かどうかがテーマ。鬼滅の刃は炭治郎が妹を助けたいという思い。親子や戦争など。演者の熱気と観客によって活気が作られる。松竹座がなくなってしまうが、劇場がなければどうしようもない。芝居の根本は真ん中に役者が居て、周りに客がいる。繁昌亭の舞台は能舞台に比べて奥行きがないので、一番動きの少ない「景清」にした。
「景清」の仕舞。トークで言っていたように終始目を瞑ったまま。戦の模様が浮かぶのはさすが。最後に後ろに下がるところで軽く壁にぶつかってヒヤリ。
「へっつい幽霊」
ネタおろし。テンポよく、楽しかった。
2026年1月23日金曜日
1月23日 寿初春大歌舞伎 夜の部
鳴神の男女を逆転したパロディなのだが、色仕掛けに騙されるのが女になると全く笑えない。尼僧とはいえ元々弱い立場の女を騙すという構造がダメなのだと思う。孝太郎の鳴神尼に鴈治郎の雲絶間之助という配役も、構造的な欠陥を補うにはとても足りなく、後味が悪い。
「仮名手本忠臣蔵 七段目」
愛之助の由良之助は口跡の良さが大名家の家老らしい風格。2回目で慣れてきたのか緊張感が薄くなったのはマイナス。壱太郎のお軽は浅薄な感じがとても役らしい。上方の演出で衣装や団扇わ使わないなどの違い。種之助の平右衛門は素朴な人の良さが感じられ、元は百姓という役には合っているものの、元来の弟属性のため壱太郎と並ぶと兄妹に見えないきらいがある。中車の九太夫は悪人が上手い。歌之助の力弥はちょっと大人すぎかも。
三人侍は松十郎、蝶三郎、愛三郎。仲居に千寿、竹之助、折之助、りき弥ら。
「京鹿子娘道成寺」
壱太郎の花子は吊り目気味のアイラインで、はじめからキリリと強そう。おっとりとした娘と思わせて実は、という演出が多いと思うのだが、性根をより濃く滲ませる狙いかもしれないが、その分、終盤とのギャップが弱くなったようにも感じた。押し戻しが付き、鐘に入って鬼の形相に。所化に吉太朗、歌之助ら。
2026年1月22日木曜日
1月22日 寿初春歌舞伎特別公演 昼の部
2026年1月18日日曜日
1月18日 2025年度全国共同制作オペラ「愛の妙薬」
2026年1月12日月曜日
1月12日 新春浅草歌舞伎 第2部
成人の日の話題から、「男女道成寺」の解説。狂言師左近は清姫の分身か安珍かと思ったが、調べたら関係ないただの「陽気なおじさん」(お兄さんでなく?)とのこと。手拭い撒きの練習と称して、後ろ向きで手拭いを投げるサプライズも。時間オーバーしそうになって噛み嚙みになったのも可愛い。
「傾城反魂香」
橋之助の又平、鶴松のおとくは15年前の約束だそう。勘九郎、七之助兄弟に習ったそうだが、だいぶ違うと思った。橋之助は吃りが不自然なうえ、喋るところで舌足らずになるのはよろしくない。苗字を許されて喜ぶところなど、精神年齢が低い感じ。吃りではあっても、絵師としての技量はあるのだし、ちゃんとした大人として描くべきでは?鶴松は立板に水のような喋りには至らず、綺麗だけど情が薄く見えた。
男寅の修理之介は似合う。染五郎の雅楽之助は線が細い。
「男女道成寺」
莟玉の花子、左近の桜子が可憐で美しい。立役の人が桜子をする場合、女方の拵えが似合わないことが多いが、この2人はビジュアルに申し分ない。同じ振りでも微妙にタイミングが違ったり、身体の角度が違ったりするのだが、息ぴったりに見える。花道でキマルところなど、「国宝」にもあった場面がホンモノの歌舞伎で見られる嬉しさ。左近は狂言師の姿になってからは伸び伸びとして、キビキビとした踊り。莟玉は左近に比べると動きがミニマムだが、おっとりとして健気な感じ。
2026年1月11日日曜日
1月11日 寿初春大歌舞伎
勘九郎の実盛は時代ものがニンに合ってよき。口跡がよく、セリフが明瞭で物語がよく分かる。語尾の言い回しや目配さなどちょっとした仕草が勘三郎によく似ているが、砕けすぎないのがいいところ。
太郎吉の森田緒兜は可愛らしくもしっかり。九郎助が「この子が腕を見つけて…」と説明する件で祖父の顔を見たり、小万の最期を聴かされるところで実盛の方を見たりと、聞く芝居もちゃんとしていて感心した。
九郎助の橘三郎、女房の梅花、瀬尾の松緑、葵御前の新悟と敵役が並び、充実した舞台。
「女暫」は七之助の巴御前の美しさ、愛嬌に尽きる。端々に玉三郎を彷彿とさせるところあり、よく習ったことが分かる。幕切れの舞台番の幸四郎とのやりとりも、よく知ったもの同士の手慣れた様子で楽しませた。 歌昇が赤面の轟坊でキッパリとした体の使い方が際立つ。新悟の女鯰は「中村屋の姉さん」のセリフがいい。芝のぶがキリリとした若衆姿。
2026年1月10日土曜日
1月10日 歌舞伎座公演「鏡山旧錦絵」
お初が使いから戻った時に尾上はまだ息があり、最期の言葉を残す歌右衛門の型。尾上がこと切れて倒れ伏す体の動き、派手さはないのに美しかった。好配役だが逆の配役でもぜひ観てみたい。
弥十郎の岩藤が大柄な体も効いて、敵役らしい憎々しさ。草履打ちの場では足がガニ股になっていたのが惜しい。
岩藤の女中頭の橘太郎が「働いて×5参ります」と、初春公演恒例の時事ネタも。
玉太郎の大姫はおっとりとしているが、女方としてはまだ硬さも。
終幕は⑦菊五郎の頼朝、魁春の政子らに加え、時蔵や弥十郎も別役で列座する花見の一幕をつけて、正月らしく華やか。弥十郎が「鎌倉殿」で演じた時政として遅れて登場すると客席も沸いた。手拭い撒きでは、彦三郎の強肩が沸かせた。菊五郎は刀を杖にしながらも、山台から降りて舞台前方まで歩いており、元気そうで安堵した。
2026年1月6日火曜日
1月6日 文楽公演 第3部
2026年1月4日日曜日
1月4日 初春文楽公演第2部
2026年1月3日土曜日
1月3日 初春文楽公演 第1部
藤の翁、睦の千歳、小住、亘の三番叟に織栄、三味線は燕三、勝平、清丈、寛太郎、燕二郎、清方。
藤の語りは軽く、厳かさのない翁。三味線ほ厳粛な感じなのに。
三番叟のくだりに入って、小住と亘の若手は声が前に出ていてよろし。
人形は簑一郎の千歳が背筋が左に傾いて見える。玉志の翁。玉翔、簑太郎の三番叟。
「摂州合邦辻」 中を靖・清友。 最近の悪いくせがおさまって、まずまず。 前を呂勢・清治。 玉手のクドキが素晴らしく、こんなに聞き応えのある場面だったかとびっくり。浅香姫と俊徳丸が出てくる前に盆が回ってしまい、もっと聞きたいのに。 切は若・清介。 語り出した瞬間から物語が変わったよう。ボソボソとした語りだったのが、「おいやい」で急に大声になるのだが、合邦の心情としてはむしろ逆では? 聞かせどころだから強調したのかもしれないが、ボリューム調整間違えたみたいに聞こえる。拍手が起こっていたのはびっくりしたせいもあると思う。最後にいつもの「大当たり」の大向こうがかかり「当たってねー」とつい本音が…。
鏡開き効果もあってかほぼ満員の入り。
2026年1月2日金曜日
1月2日 新春浅草歌舞伎 第1部
「梶原平三誉石切」
染五郎の平三。そつなく勤めているけど、セリフが平坦でなんかつまらない。若いから仕方ないけど、梶原には器の大きさが足りないのだろう。最後のセリフ、「斬り手も斬り手」「剣も剣」の後に「役者も役者」の大向こう(多分1階から聞こえた)。順番を入れ替えているのに無粋なこと。
見応えがあったのは、又五郎と左近の六郎太夫・梢親子。武士同士の様式的なやり取りが続くなか、ここだけは庶民の情がストレートに描かれるので、気持ちが入りやすい。左近の娘は健気で可愛く、もう安心してみていられる。遠目でよく分からなかったが、化粧があっさりめなので、もっと可愛くしてもいいかも。
橋之助の大庭はもっと憎らしくてもよい。俣野は男寅。セリフの滑舌が悪く、迫力に欠ける。優男な風貌なので、父とも祖父ともニンが違うのだろう。
「相生獅子」
鶴松が白、左近が赤の振袖で姉、妹の立ち位置?鶴松は悪くなかったが、時折ドヤ顔が覗くのが興醒め。左近は美しい所作も何気なくさらりとこなす。
獅子の毛をつけた後半、若者らしく勢いのある毛振りはいいが、2人とも首で振っているようなのは心配。左近の扇獅子がグラグラしてた。
「藤娘」
莟玉が潮来出島で踊る。娘が花道から出てくるなど、見慣れた藤音頭とはだいぶ違う感じ。プログラムによると、手の込んだ振り付けらしいのだが、存外派手さがなく、素朴に見えた。