2026年4月12日日曜日

4月11日 四月大歌舞伎 昼の部

「廓三番叟」 梅玉、魁春をはじめ、福助、芝翫、東蔵ら中村姓の役者が総勢13人と、揃い踏みみたいな一幕。新造が莟玉と玉太郎で、並んで踊ると莟玉に一日の長あり。莟玉のほうが所作が滑らかで、柔らかく見える。年齢はあまり変わらないと思うのだが、経験値の差か。福助が病後の舞台では一番動いていた。後見に支えられながらも歩いたり、回ったり、動く左手だけながら手振りもあったり。打掛を脱ぐところは複数人で囲んでたり、その場で回るだけでも、着物の裾は後見が処理していたりと、まだまだ不自由なのだということも分かって切ない。 「裏表先代萩」 ⑧菊五郎が政岡、弾正、小助の三役を勤める。一番ニンに合っているのは政岡で、義太夫の台詞、毅然とした姿に説得力がある。千松の亡骸に縋り付いてのクドキは緊張感が途切れず、拍手の隙を与えないほど。弾正は悪の凄みが足りず、小助は世話の軽やかさがもう少しほしい。 下女お竹の七之助、沖の井の時蔵が適材適所。芝のぶが出ていたのも嬉しい。 弥十郎の八汐も憎たらしく好演。 千松の秀乃介はセリフはちゃんとしていたし、やるべきこともこなしていたが、気持ちが乗っているというほどではなく、名子役には至らず。鶴千代の尾上琴也は菊之丞の長男。千松の秀乃介より身体は大きいが、舞台経験は少なそう。 勘九郎の細川勝元が颯爽とした捌き役でよき。

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