織太夫主催の若手会の2回目。松竹座閉館のニュースを見てすぐはり重社長に電話し、本店の3階を無料で貸してくれることになったそう。
「由良湊千軒長者 山の段」を靖・清公。
安寿とつし王のお話。珍しい浄瑠璃に挑む心意気はよき。姉弟の健気さが聞きどころだと思うが、我流が出ちゃっている感じで、耳に触る浄瑠璃。
「一谷嫩軍記 熊谷桜の段」は聖・清志郎。
のびのびと素直な発声で好感が持てる。女2人の語りわけはまだまだだが。清志郎は切先鋭い三味線で、後輩を引き立てていた。
「仮名手本忠臣蔵 殿中刃傷の段」は小住・友之助。
堂々とした語り。師直は威厳のある様子で、意地悪ぶりが憎々しい。友之助も小気味のいい演奏。
2026年3月27日金曜日
2026年3月26日木曜日
3月26日 霜乃会プラス
燕二郎が櫓太鼓の曲弾きを披露。
糸の間にバチを通したり、撥の持ち手側で弾いたり、三味線を逆さに置いて弾いたり、果ては棹に置いた撥を右手側に飛ばしたり(ちょっと遠くに飛びすぎて伸び上がっていた)と、見せ所たっぷり。太鼓を思わせる力強い叩き撥など力強い演奏で、本舞台でもぜひやってほしい。ただ、一度弾くと棹が傷だらけになるそうで、あまり頻繁にはかからないかも。燕三が20年前に勤めていて、やってみたい曲だったそう。
2026年3月24日火曜日
3月24日 素浄瑠璃の会
豊中市の桜の庄兵衛で浄瑠璃を聞く趣向。木造だが、天井の高い空間は音の響きもよく近くだったこともあって迫力十分。
かつて錦糸が五代目呂太夫と復曲した「軍法富士見西行 江口揚屋の段」を千歳と。
盛りだくさんの浄瑠璃で、山場に次ぐ山場という感じ。人物関係も複雑で理解しきれないところも合ったが、勢いに飲まれて充実感が残った。錦糸の三味線もアグレッシブで、勢いのある演奏だった。
2026年3月22日日曜日
3月22日 三月大歌舞伎 夜の部 Bプロ
「寿春鳳凰祭」
舞踊をつけるのはいいのだが、出演者多すぎない? 梅玉の帝に魁春、雀右衛門の女御を筆頭に、総勢15人の幹部役者が出演する華やかさ。
「三人吉三巴白波」
時蔵のお嬢、隼人のお坊、巳之助の和尚のバランスがとてもよく、今まで観た中で一番スリリングな三人吉三だった。なにより、時蔵のお嬢が格好いい。女の形をしていても男だという性根がしっかりしている。大川端のツラネは聞き惚れたし、娘と男の変わり身が鮮やか。100両を手にして寺を出た行くところなど、颯爽として、ヒーローの趣き。最期も振袖を着ていても仕草は男で立ち回りも力強い。隼人のお坊は以前はどこか頼りなかったけど、今回はたくましくなって、お嬢との並びも美しい。巳之助の和尚は骨太な感じが頼もしく、兄貴分の風格がある。
おとせを左近、十三郎を染五郎が勤めたためか、この2人のくだりがじっくり描かれた感じ。左近のおとせは顔が真面目すぎな感じで、もっとしどけなくてもよさそう。歌六の伝吉は長い独白を聞かせた。
舞踊をつけるのはいいのだが、出演者多すぎない? 梅玉の帝に魁春、雀右衛門の女御を筆頭に、総勢15人の幹部役者が出演する華やかさ。
「三人吉三巴白波」
時蔵のお嬢、隼人のお坊、巳之助の和尚のバランスがとてもよく、今まで観た中で一番スリリングな三人吉三だった。なにより、時蔵のお嬢が格好いい。女の形をしていても男だという性根がしっかりしている。大川端のツラネは聞き惚れたし、娘と男の変わり身が鮮やか。100両を手にして寺を出た行くところなど、颯爽として、ヒーローの趣き。最期も振袖を着ていても仕草は男で立ち回りも力強い。隼人のお坊は以前はどこか頼りなかったけど、今回はたくましくなって、お嬢との並びも美しい。巳之助の和尚は骨太な感じが頼もしく、兄貴分の風格がある。
おとせを左近、十三郎を染五郎が勤めたためか、この2人のくだりがじっくり描かれた感じ。左近のおとせは顔が真面目すぎな感じで、もっとしどけなくてもよさそう。歌六の伝吉は長い独白を聞かせた。
2026年3月21日土曜日
3月21日 新国立劇場バレエ団「マノン」
奥村康祐のレスコーが秀逸。幕開きにマントにくるまってうずくまっている姿に漂う虚無感。マノンとは裏表の関係で、マノンの美を利用してのしあがろうとする野心が固く引き締まった表情に見える。常に奥歯に力が入っている感じ。なのに、力及ばす無惨に撃ち殺される哀れさ。終始悪そうな感じで、利用できるものは妹も使う強かさ。木村優里の愛人とは長いキスから始まるも、態度は冷たい。所有物としての執着はあるが、愛情はないよう。2幕の酔態は本当に酔っ払っているみたいにフラフラしてて、倒れ方も大胆。
小野絢子のマノンは役そのもの。デ・グラューへの愛も、贅沢や宝石に惹かれるのも、心の赴くまま。悪気ないのは深く考えていないからで、男たちを破滅に導く。
福岡雄大のデ・グリューは優男みがなく、ニンとしては奥村と逆ではと思うが、超絶技巧リフトの安定感たるやさすが。
木村優里の愛人は虐げられる立場ながら、うまく立ち回る賢さがある。踊りはもっとアダっぽくても
小野絢子のマノンは役そのもの。デ・グラューへの愛も、贅沢や宝石に惹かれるのも、心の赴くまま。悪気ないのは深く考えていないからで、男たちを破滅に導く。
福岡雄大のデ・グリューは優男みがなく、ニンとしては奥村と逆ではと思うが、超絶技巧リフトの安定感たるやさすが。
木村優里の愛人は虐げられる立場ながら、うまく立ち回る賢さがある。踊りはもっとアダっぽくても
3月21日 三月大歌舞伎 昼の部
「加賀見山再錦絵」
松緑が又助と岩藤の二役。実直なのに不器用で容易に騙されてします又助は悪くないが、丸顔もあって、亡霊なのにどこか可愛い岩藤はあまり怖くない。骨寄せは右脚が下に落ちたまま引っ込んでしまうアクシデント。もう公演も後半なのに。宙乗りはフワフワしてメルヘンチック。
萬寿の尾上は体つきや動きのゆったりさがちょっと重たげに見える。
又助妹に莟玉。技量よしの健気な娘を好演。ただ、兄が匿っている主君と出来ちゃうってどうよ。
芝翫の大膳は大悪党の大きさが足りないからと思ったが、最期の殺されぶりは風格があった。
大詰めに7代目菊五郎。小屋の中でスタンバイして御簾を上げての登場だったが、刀を杖代わりに歩いて元気そうです何より。
松緑が又助と岩藤の二役。実直なのに不器用で容易に騙されてします又助は悪くないが、丸顔もあって、亡霊なのにどこか可愛い岩藤はあまり怖くない。骨寄せは右脚が下に落ちたまま引っ込んでしまうアクシデント。もう公演も後半なのに。宙乗りはフワフワしてメルヘンチック。
萬寿の尾上は体つきや動きのゆったりさがちょっと重たげに見える。
又助妹に莟玉。技量よしの健気な娘を好演。ただ、兄が匿っている主君と出来ちゃうってどうよ。
芝翫の大膳は大悪党の大きさが足りないからと思ったが、最期の殺されぶりは風格があった。
大詰めに7代目菊五郎。小屋の中でスタンバイして御簾を上げての登場だったが、刀を杖代わりに歩いて元気そうです何より。
3月20日 文楽京都公演 夜の部
解説は芳穂。落ち着いていて、笑わせる間もいい。
「曽根崎心中」
生玉を睦・清丈。
出だしはよかったが、後半声が辛かった。
天満屋は藤・燕三。
三味線がしっとりとしてとてもいいのに、藤はますます浄瑠璃らしさがなくなってないか?お初のセリフも地声のままみたいで、オンはどこへいったの?
曽根崎森は芳穂のお初、小住の徳兵衛、織栄のツレ。三味線は錦糸、勝平、清允。
芳穂は危なげない語り。錦糸の道標がしっかりしてる。恋の手本となりにけり、で、終わらなかった?
人形は和生のお初にしっとりとした色気。玉男の徳兵衛は磐石。玉志の九平次はもっと嫌なやつでもいい。
「曽根崎心中」
生玉を睦・清丈。
出だしはよかったが、後半声が辛かった。
天満屋は藤・燕三。
三味線がしっとりとしてとてもいいのに、藤はますます浄瑠璃らしさがなくなってないか?お初のセリフも地声のままみたいで、オンはどこへいったの?
曽根崎森は芳穂のお初、小住の徳兵衛、織栄のツレ。三味線は錦糸、勝平、清允。
芳穂は危なげない語り。錦糸の道標がしっかりしてる。恋の手本となりにけり、で、終わらなかった?
人形は和生のお初にしっとりとした色気。玉男の徳兵衛は磐石。玉志の九平次はもっと嫌なやつでもいい。
3月20日 文楽京都公演 昼の部
解説は織栄。ハキハキと大きな声は若手落語家のよう。メガネ姿に会場のマダムは「のび太くん」を連発。緊張のためか後半はカミカミで、自分の名前すら噛んでいた。
「道行初音旅」
織の静、小住の忠信、咲寿のツレに清志郎、清丈、燕二郎。なんだか不協和音というか、音が沈んで聞こえた。織はいつも通りだが、小住は声が風邪気味みたい。
人形は簑二郎の静に玉助の忠信。簑二郎はうまいのだが華に欠けるのは如何ともし難い。玉助は動きが大ぶりで、狐にしなやかさがないし、忠信への早替わりでは狐火の衣装を脱ぎ捨てるのがセットからはみ出して見えた。静から忠信へ投げた扇が直線的にビュンと飛ばしたが、キャッチしたのは見事。
「新版歌祭文」
野崎村の中を小住・錦吾、前を靖・富助、後を織・勝平に燕二郎のツレ。 靖が久しぶりによき。富助のおかげか。お光、お染を語り分けつつ、どちらも可愛いし、久作は純朴ながら分別がある。織はなんか、急に武家の屋敷に変わったよう。久作は合邦みたいで、娘2人は年齢がグッと上がったみたい。
床はイマイチだったが、人形は充実。一輔のお光は村娘にして落ち着いていたようにも思うが、まめまめしく動いたり、お染な嫉妬したりする様が可愛らしい。髪を整える仕草が細かくリアルだった。玉佳の久松は板挟みで右往左往する頼りなさが秀逸。紋臣のお染はお嬢さんのわがままさ、一本気さがとてもらしい。
「道行初音旅」
織の静、小住の忠信、咲寿のツレに清志郎、清丈、燕二郎。なんだか不協和音というか、音が沈んで聞こえた。織はいつも通りだが、小住は声が風邪気味みたい。
人形は簑二郎の静に玉助の忠信。簑二郎はうまいのだが華に欠けるのは如何ともし難い。玉助は動きが大ぶりで、狐にしなやかさがないし、忠信への早替わりでは狐火の衣装を脱ぎ捨てるのがセットからはみ出して見えた。静から忠信へ投げた扇が直線的にビュンと飛ばしたが、キャッチしたのは見事。
「新版歌祭文」
野崎村の中を小住・錦吾、前を靖・富助、後を織・勝平に燕二郎のツレ。 靖が久しぶりによき。富助のおかげか。お光、お染を語り分けつつ、どちらも可愛いし、久作は純朴ながら分別がある。織はなんか、急に武家の屋敷に変わったよう。久作は合邦みたいで、娘2人は年齢がグッと上がったみたい。
床はイマイチだったが、人形は充実。一輔のお光は村娘にして落ち着いていたようにも思うが、まめまめしく動いたり、お染な嫉妬したりする様が可愛らしい。髪を整える仕草が細かくリアルだった。玉佳の久松は板挟みで右往左往する頼りなさが秀逸。紋臣のお染はお嬢さんのわがままさ、一本気さがとてもらしい。
2026年3月17日火曜日
3月17日 映画「道行き」
勘十郎が役者として初出演したというので見に行った。
奈良の古民家を守りたいと移住した青年(渡辺大知)と、古民家の元の持ち主(勘十郎)を中心に、町の歴史を辿りつつ、壊されていく古民家を描く。
勘十郎は訥々と喋る様子に歴史を感じさせる。セリフ拙いところもあったが、味と言えなくもない。
途中、文楽の「面売り」のシーンが入るのだが、ちょっと意味不明。昔の町の賑わいを匂わせたのかもしれないが、面売りが盛んだったわけでもないだろうし。思いがけず呂勢・藤蔵の浄瑠璃が聞けたのは良かったが。
奈良の古民家を守りたいと移住した青年(渡辺大知)と、古民家の元の持ち主(勘十郎)を中心に、町の歴史を辿りつつ、壊されていく古民家を描く。
勘十郎は訥々と喋る様子に歴史を感じさせる。セリフ拙いところもあったが、味と言えなくもない。
途中、文楽の「面売り」のシーンが入るのだが、ちょっと意味不明。昔の町の賑わいを匂わせたのかもしれないが、面売りが盛んだったわけでもないだろうし。思いがけず呂勢・藤蔵の浄瑠璃が聞けたのは良かったが。
2026年3月10日火曜日
3月9日 歌舞伎交響曲第急番 エヴァンゲリオン
アーカイブ配信をギリギリで視聴。
左近の渚カヲル、吉太朗の碇シンジの配役で、セリフなしの舞踊で二人の関係を描く。2人ともアニメのキャラクターの雰囲気をよく再現していて、左近は凛としたクールビューティーの佇まい。体感が細くしっかりしているので、舞姿が美し苦、宙乗りで去っていくラストシーンは神々しいほど。吉太朗はナイーブな少年らしさを繊細に描き、カヲルを死なせてしまってからの慟哭など表情の演技が秀逸だった。
音楽は雅楽と長歌?、琴など、時代を跨いだ和楽器の混成で歌舞伎?という感じがしなくもない。1時間程の上演時間だったが、男女のアンサンブルの場面が半分くらいを占め、もっと主役の2人を観たいと思った。横浜アリーナという大きな舞台にもかかわらず、観客席にはオペラグラスがほとんど見当たらず。会場で見ていた人の満足度は十分だったのだろうかtお思った。
2026年3月7日土曜日
3月7日 花形歌舞伎特別公演 曽根崎心中物語 桜プログラム
壱太郎のお初、右近の徳兵衛は前回の大阪松竹座でも観ており、期待通りというか想定内。2人とも綺麗なのだが、作り物のような美しさとも感じる。壱太郎のお初は徳兵衛に一途でそれ以外のことには思いが至らなそう。右近の徳兵衛はどこかシュッとしていて、上方のつっころばし感が足りないので、同情しにくい。縁の下でお初の足を取るところ、なんかもたもたしていたのも気になった。
「物語」がつくのは、初めての人にも分かりやすいよう、演出を変更したためとのことで、観音巡りや梅田橋の道行の場面が加わる一方、場面転換がスムーズでテンポ良く物語が進む。1時間30分弱にまとめた本編は、ストレスなくみられる長さだろう。ただ、新演出は色々疑問で、観音巡りが付くのはいいとして、お大尽に連れられたお初と徳兵衛がすれ違って互いに気付かないのは意図不明。その後の生玉神社で久しぶりに再会するのだから、その前にニアミスしていると久しぶり感が薄れるのでは? 梅田橋の場面も、舞台中央に橋があるだけのシンプルなセットで結構な時間をかけているのだが、森の中をゆく道行の方がいいと思った。一番意味不明だったのは、白い花が咲き乱れる中で心中するのかと思いきや、その後手を取り合って花道をゆく引っ込み。2人が倒れて幕の方がシンプルで分かりやすいと思うのだが。
上方歌舞伎の面々が重要な役に抜擢されていたのは嬉しい限り。九平次の松十郎は二枚目で色気があり、正直、徳兵衛より格好いいくらい。もっと意地悪くいけずな感じにもできるのではと思ったが、主演の2人(というか徳兵衛)に遠慮していたのか。熊左衛門は千次郎。お初を連れ回す豪商の役をおおらかに。丁稚とお玉は吉太朗と翫政のダブルキャストで、桜プロは丁稚・吉太朗、お玉・翫政。吉太朗の丁稚はちょっととぼけた感じがほのぼのとしてよき。翫政の下女はちょこまかとよく働く。
アフタートークはゲストなしで、壱太郎と右近のみ。1日3公演の疲労からか、2人ともハイテンションでよく喋る。南座の花形歌舞伎の初回を振り返っての話題が多かったが、同じことを繰り返しているところもあったり。15時の回の時点では残席があったが、宣伝したかいあってチケットは完売だったそう。映画「国宝」を観て初めて歌舞伎を観たという人も多かった。
2026年3月5日木曜日
3月5日 エリザベート TAKARAZUKA 30th スペシャル・ガラコンサート
念願の望海風斗のトートは歌唱力といい、存在感といい、これまでみた最高のトート。深みのある歌声が会場を包み込み、黄泉の帝王としての妖しさや威厳を感じさせる。宝塚版なので、ルドルフとの「闇が広がる」のデュエットで手を繋いで引っ張り合う振り、体操中に倒れたエリザベートに「死ねばいい」と宣うのもよい。惜しむらくは、退団して年月が経ち、キーが高めだったこと。男役の低い声で聴けたらなおよかっった。
エリザベートは夢咲ねね。少女期のかわいらしい感じは悪くないが、やはり歌唱に難ありで、裏声に頼りすぎ。しかも、音程が微妙、、、。せっかくのトートとのデュエットも興が削がれること甚だしい。フランツの北翔海莉は優しく、穏やかな皇帝ぶり。晩年の老いた演技もさすが。青年ルドルフは柚香光。ビジュアルは申し分ないが、歌唱はいまひとつ。死の直前、苦悩を表現するコンテっぽいダンスシーンがたっぷりあったのは、得意のダンスを生かす演出か。ルキーニの宇月颯はやさぐれた感じがよく、歌唱力もあり。狂言回しとしてしっかり物語を率いた。
2026年3月1日日曜日
3月1日 フェニーチェ文楽 燃ゆ〜桐竹勘十郎が描く愛の物語〜
「壷坂観音霊験記」と「生写朝顔話」の2本立て。トークの木ノ下裕一によると、どちらも比較的新しい作品で、男女のすれ違いという共通点がある。盲目の登場人物が出てくるのも共通している。
「壷坂観音霊験記」
錣・宗助の床に錦吾がツレ。ウエットな語りが御涙頂戴にピッタリ。沢市のうじうじした感じがよく出ていた。
人形は勘十郎のお里が細々とよく働く女房ぶりで、細かな所作が雄弁。沢市は簑紫郎。
「生写朝顔話」
宿屋の段は織・藤蔵に清公の琴。目の覚めるような演奏。大井川は芳穂・勝平。芳穂の語りに情があってよかった。
人形は勘十郎の朝顔に一輔の次郎左衛門。朝顔は次郎左衛門が阿曽次郎とわかって追いかけるところは、立役のように遣うとのことで、鬼気迫るほどの躍動感があった。
いつもの小ホールでなく大ホールだったが、客は主に前半分。船底がないので、前方の席は観にくいのではと思った。
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