2026年3月21日土曜日

3月21日 新国立劇場バレエ団「マノン」

奥村康祐のレスコーが秀逸。幕開きにマントにくるまってうずくまっている姿に漂う虚無感。マノンとは裏表の関係で、マノンの美を利用してのしあがろうとする野心が固く引き締まった表情に見える。常に奥歯に力が入っている感じ。なのに、力及ばす無惨に撃ち殺される哀れさ。終始悪そうな感じで、利用できるものは妹も使う強かさ。木村優里の愛人とは長いキスから始まるも、態度は冷たい。所有物としての執着はあるが、愛情はないよう。2幕の酔態は本当に酔っ払っているみたいにフラフラしてて、倒れ方も大胆。
小野絢子のマノンは役そのもの。デ・グラューへの愛も、贅沢や宝石に惹かれるのも、心の赴くまま。悪気ないのは深く考えていないからで、男たちを破滅に導く。
福岡雄大のデ・グリューは優男みがなく、ニンとしては奥村と逆ではと思うが、超絶技巧リフトの安定感たるやさすが。
木村優里の愛人は虐げられる立場ながら、うまく立ち回る賢さがある。踊りはもっとアダっぽくても

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