2026年1月23日金曜日

1月23日 寿初春大歌舞伎 夜の部

「女鳴神」

鳴神の男女を逆転したパロディなのだが、色仕掛けに騙されるのが女になると全く笑えない。尼僧とはいえ元々弱い立場の女を騙すという構造がダメなのだと思う。孝太郎の鳴神尼に鴈治郎の雲絶間之助という配役も、構造的な欠陥を補うにはとても足りなく、後味が悪い。

「仮名手本忠臣蔵 七段目」

愛之助の由良之助は口跡の良さが大名家の家老らしい風格。2回目で慣れてきたのか緊張感が薄くなったのはマイナス。壱太郎のお軽は浅薄な感じがとても役らしい。上方の演出で衣装や団扇わ使わないなどの違い。種之助の平右衛門は素朴な人の良さが感じられ、元は百姓という役には合っているものの、元来の弟属性のため壱太郎と並ぶと兄妹に見えないきらいがある。中車の九太夫は悪人が上手い。歌之助の力弥はちょっと大人すぎかも。
三人侍は松十郎、蝶三郎、愛三郎。仲居に千寿、竹之助、折之助、りき弥ら。

「京鹿子娘道成寺」

壱太郎の花子は吊り目気味のアイラインで、はじめからキリリと強そう。おっとりとした娘と思わせて実は、という演出が多いと思うのだが、性根をより濃く滲ませる狙いかもしれないが、その分、終盤とのギャップが弱くなったようにも感じた。押し戻しが付き、鐘に入って鬼の形相に。所化に吉太朗、歌之助ら。

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