2026年1月22日木曜日

1月22日 寿初春歌舞伎特別公演 昼の部

「車引」 吉太朗の桜丸がよき。深編笠をかぶったまま、これまでの境遇を吐露するセリフに心がこもっていて思わずほろりとさせられた。様式美の強い演目なので、このように心が揺さぶられたのは初めて。歌之助の梅王は若さ漲る感じで少し子どもっぽい感じも。桜丸の方がお兄さんに見えた。種之助の松王は別人に見えた。時平は猿弥で、怪しい力を発揮しそう。3階席だったので、登場時に袴の裾を整えようと足をバタバタさせていたのが見えてしまった。ここは堂々と出て欲しい。 金棒引に當吉郎、杉王に翫政と上方の役者がいい役を勤めているのも嬉しい。 「金閣寺」 壱太郎の時姫は品がありセリフの癖もいつもより抑えられていた感じでよかった。鴈治郎の大膳は恰幅のよい悪人。愛之助の東吉はシュッとした二枚目。吉弥の直信が憂いのある様子で、雪姫と視線で気持ちを交わす。 千次郎の鬼藤太。 「らくだ」 また!?と思ったが、上演を重ねて間合いがよくなったのか、前よりも面白かった。愛之助演じる熊五郎の乱暴ぶりと気の弱そうな中車の久六の掛け合いがテンポよく、小気味いい。鴈治郎の家主、猿弥の女房は似たもの夫婦で仲がよさそう。亀鶴のらくだは緑色?でキスされた猿弥の顔にもドーランが移っていた。

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