2019年1月2日水曜日

12月22日 十二月大歌舞伎 夜の部

梅枝初役の「阿古屋」のみを幕見で。
花道の出は拍手もジワもなかったが、堂々とした立派な傾城。面長の古風な顔立ちが阿古屋に似合っている。客の気を引き寄せる何かが足りないのか、初役だから客も緊張してるのか。三曲の演奏もそつなくこなし、きちんと稽古したことがうかがえる。三味線で下手に奏者がでてきたのはルーキーだから?琴、胡弓は義太夫の助けはあったけど、一人で弾いていた。
若手の奮闘も立派だったが、1時間15分の舞台を退屈させなかったのは、玉三郎の岩永のおかげも大きい。人形振りで要所要所で笑わせて観客を飽きさせなかった。おそらく瞼に目を描いて大きく見開いたように見せていた。所作は踊りの名手だけあって、人形らしいおかしさ。本人の足に人形の足を付けてブラブラさせていたが、左足だけ後見が動かしていたのは何故だろう?

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