2019年1月20日日曜日

0118 メイシアタープロデュース公演「少年王國記」

離島に不時着した少年たち。救助を待ってサバイバル生活を送るうち、理性的なリーダーが否定され、暴力や富(食料)により流される危うさ。現代社会にも通じる人間模様だ。白塗りに濃淡のグレーの衣装というモノクロームの世界はスタイリッシュだが、名前で呼ばれる少年の識別がしにくく混乱した面も。リーダーのアキラ(赤星マサノリ)とアキラと対立する狩猟部隊の隊長(村尾オサム)がともに14歳で、ほかの少年は皆年下という関係なのだが、事前にパンフレットを読んで頭に入れておいたら分かりやすかったのかも。ストップモーションのような動きは「高野聖」でも用いられた演出。狙いは面白いのだが、役者の動きがまだ洗練されていないので、その効果が十分に表現しきれていないように感じた。ダンサーなど身体表現に秀でた人が演じたら違うのかも。暴力に流されて過激化していく少年達と、追われるオサムの攻防は緊張感があって引き込まれた。 気が弱くフェミニンなぷーちゃんの岸本昌也は、エイチエムピーの公演で女形をすることが多いようだが、そういうキャラなのだろうか。

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