バレエとオケの競演。オーケストラピットがいつもより高くなっているようで、演奏者の顔が見える。1曲を除いて全てバレエつき。
1部はワルツ。「眠れる森の美女」のワルツは群舞で、男性二人のほかは女性ばかり。有馬バレエの藤川雅子が目立った。手足が長く舞台映えするのと、空間の使い方、間の取り方が他と違って見えた。
福岡雄大のソロ「悲しきワルツ」が恰好よく、パドドゥでもノーブルな魅力。ペアの渡辺理恵は「眠り」3幕のグランパドドゥはそれほどでもなかったが、2部の「タイスの瞑想曲」がエレガントで素敵だった。
韓国のペア、イ・ドンタクとカン・ミソンは1部の「シンデレラ」のパドドゥは特筆することがなかったが、2部の「眠り」2幕のグランパドドゥで、男性が腰をホールドして回転するときの軸のブレなさ、回転数の多さに驚いた。一人で回るのはそれほどでもなかったので、男性側が上手いのか。ただ、男性のジャンプは軽やかさに欠け、ソロはイマイチ。
中村恩恵・首藤康之ペアは2部の「アダージェット」が秀逸。恋人の亡骸を抱いて登場した男。うでを持ち上げたり、抱き起こしたりしてみても、恋人の身体は力なく横たわるばかり。女が動きを取り戻し、2人で踊るも束の間。再び動かなくなる女。両手を広げてのシェネが男の慟哭のようだった。
iPhoneから送信
0 件のコメント:
コメントを投稿