「裏町の友情」
隣り合うクリーニング店と燃料屋の主人は先代から続く喧嘩友達。だが、クリーニング店の息子と燃料屋の娘は密かに想いを交わしている。借金のカタに燃料屋を売ろうとしていることを知ったクリーニング店の主人は密かに金を用立てしようとするが…。一筋縄ではいかないドタバタで笑わせつつ、クリーニング店の好意を受け入れ、礼を言う一言でほろりとさせる。
クリーニング店店主の八十吉が手堅く、息子役の扇治郎の惚けた様子がほのぼのさせる。燃料屋の娘(桑野藍香)にハンドバッグのプレゼントを渡すところで、ポケットから缶詰を取り出して笑いを取ることも忘れず。相変わらず上手くはないのだが、キャラが確立してきたよう。
「お祭り太鼓」
これぞドタバタ劇だが、曾我廼家文童や高田二郎、井上恵美子ら芸達者が揃って走り回るのがおかしい。業突く張りの金貸しを演じた久本雅美が意外にも抑えめに見えたほど。主人公の提灯屋を天外。正直者を演じるのはともかく、白塗りは似合わないと思った。丁稚の扇治郎が最後を持っていく美味しい役どころ。
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