2019年1月20日日曜日
0119 ミュージカル「スリル・ミー」
同性愛関係にある「私」(松下洸平)と「彼」(柿澤勇人)。ニーチェに心酔し、超人と自任する「彼」はスリルを求めて犯罪を繰り返し、彼への思慕から共犯者となっていく「私」。男優2人とピアノだけ(+ナレーション)というミニマムな構成で描かれる濃密な世界観。激しいピアノ演奏や効果音で緊張感が高まる。はじめは「彼」に追従するような気弱な様子だった「私」は、終盤、彼を自分のものにするために殺人を犯し、犯行現場に証拠となる眼鏡を落として捕まるように仕向けたと告白する。支配する者とされる者の逆転がスリリング。松下の繊細な演技に引き込まれた。緊迫感のある音楽は物語にあっているのだが、日本語の歌詞が野暮ったいような。原語で聞いてみたいと思った。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿