2019年1月6日日曜日
0103 壽初春大歌舞伎 昼の部
「土屋主税」
大高源吾の愛之助が嵌っている。落合其月の猿弥とは息があっていて、テンポよくやり取りが進む。晋其角の弥十郎は身体の大きさがおおらかさにつながる。河瀬六弥の虎之介が討ち入り報告のセリフを、淀みなく語っていて感心。扇雀の土屋主税は気持ちよさそうにセリフを語っていた。
「寿栄藤末廣」
藤十郎の米寿記念で、鴈治郎、扇雀、壱太郎、虎之介の3世代5人がそろう華やかな舞踊。藤十郎はさすがに動きがミニマムになったが、独りで舞うところもあり、堂々たる女帝ぶり。虎之介が少し振りを間違えたのか、1人だけ動き出しが速かったところがあったのはご愛敬。
「河庄」
壱太郎の小春が、背中で耐える風情がよい。今まで見た河庄で一番哀れな小春かも。鴈治郎の治兵衛はグダグダした情けない男ぶり(そういう役だから)。だが、長いので、集中力が途中で切れた。江戸屋太兵衛の愛之助と五貫屋善六の亀鶴が気心の知れた悪友ぶり。箒の三味線で浄瑠璃を語って治兵衛をけなすところ、楽しそうに演じていた。
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