2019年12月9日月曜日

12月9日 文楽鑑賞教室 Bプロ

「伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓の段」

希のお七に咲寿のお杉、亘の武兵衛、碩の弥作・太左衛門、三味線は団吾、清丈、寛太郎、錦吾、清允。
若手会のようなガチャガチャした印象。希は音程が不安定だし、咲寿は棒読み。三味線も、団吾は一人でロックしてるし、不揃い。
人形は紋秀のお七、勘次郎のお杉、玉彦の武兵衛、玉路の弥作、玉延の太左衛門。紋秀の女形は珍しいが、セリフに合わせて動きすぎでは。他はまるで若手会。最後にお杉らが出てくるのが、ミニ公演と違うところだが、いきなり出られても誰ですか?って感じ。

解説は靖、友之助、玉翔。
靖はお七の「ヤアあの鐘は早や九つ」で娘、婆、武将の語り分け。まばらな拍手に「簡単にできそうに思うかもしれないが、声の高さ、話す速度など決まりがある」と。友之助はいつもの、待ち合わせに駆け寄る男を、イケメン、大男で弾き分け。「プロレスラーや相撲取り、ラグビーワールドカップ選手のような」と例えて、「ワンチーム」と一言。やや受け。忠臣蔵裏門では、太夫、三味線が一緒になって、地の文の勘平の爺バージョン、お軽のセリフの婆バージョンではかしゅをもらっていた。玉翔はやや早口で、ちゃっちゃと済まそうとしてないか?

「平家女護島」
藤・清介。冒頭の謡がかりは少々軽いように思ったが、声はよく出ているし…と思っていたら、千鳥でズッコケた。なんというか、ニューハーフが無理に可愛くしようとしてるみたいで、気持ち悪い。瀬尾の恫喝もちょっと唐突に感じた。
人形は勘十郎の千鳥に期待してたのだが、なんというか、チャキチャキの町娘みたいに垢抜けてて、田舎娘の純朴さが感じられなかった。短い公演で集中力が残ってたので、俊寛の玉男が玉輝に蹴りを入れるところもしっかり見た。

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