2019年12月21日土曜日

1220 Z system 「広島に原爆を落とす日」

膨大なセリフが会場に充満するような、熱量の高い舞台だった。
うえだひろしのディープ山崎は期待とは違ったけれど、達者な役者らしくセリフに力があり、観客の耳に届く。夏枝への熱い想い、プライドと卑屈さが交錯する複雑な人物像を魅力的に造形した。夏枝役の笠松遥未は清廉な印象で、セリフが明瞭。ディープの熱と対象に、静かな語りが際立った。白い衣装がよく似合い、痩せ過ぎていないのもいい。
土人のくだりとか、男尊女卑的セリフとか、時代とはいえ、そのまま上演されると引っかかってしまう。

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