2019年12月22日日曜日

1221 地点「正面に気をつけろ」

ブレヒトの「ファッツァー」の翻案だそうで、写真で見た地点のファッツァーと似た演出のよう。
舞台上の照明には小さな日の丸が無数に飾ってあり、「耐え難きを耐え」とか、君が代とか、日本に置き換えている。役者たちは皆死んだ者で、ピストル自殺のように指をこめかみに突きつける仕草を繰り返す。客席との間に川のような溝があり、役者がこちらへ踏み出すと入店時のチャイムのような音が鳴る。だるまさんがころんだや、指名されたものが会話をつなぐゲームをしているようにセリフが展開。「支配する者、される者」や戦争の悲惨さを訴える反戦のメッセージ、津波や地震による被害など、地点にしては主張が明快に感じた。
ドラム、ギター、ベースの生演奏は迫力があり、ライブのよう。

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