2018年11月22日木曜日
1120 宝塚花組「蘭陵王」
専科の凪七瑠海を迎え、美しすぎる蘭陵王を説得力をもって演じた。少年時代から、成人しての変化。さすが専科というべきか。他の花組生は若手中心ということもあってか、学芸会のようないたたまれなさが踊りにも芝居にもあったのだが、凪七がいるととたんにプロの世界になった。娘役の音くり寿が間者として潜り込み、次第に蘭陵王に惹かれる洛妃を好演。蘭陵王の兄の王子、高緯を演じた瀬戸かずやは残念なおかまみたいだった(たぶん台本通りなのだろうが…)。蘭陵王の生い立ち、王位争いに巻き込まれ国を捨てていくという本筋のストーリーはよくできていたが、高緯とその取り巻きのお笑いパートが蛇足というか、違った風だったらもっとよかったのにと思った。東儀秀樹作曲のフィナーレの曲は格好よく、演奏もよくあっていた。本編とはかかわりがなかったのは残念だが、あのストーリーでは生かしきれなかったのかとも思う。
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