2018年11月10日土曜日

1105 ゲゲゲの先生へ

水木しげるへのオマージュとしてみればとてもいい。子供が生まれなくなった平成60年という未来で人間と妖怪(精霊?)の世界が混然と描かれる。前川作品に期待したスリルや手に汗握る感じは少なく、何度か意識を飛ばしてしまった。佐々木蔵之介が半妖怪という特異な存在を飄々と演じ、松雪泰子が妖怪花役のときの妖しく美しい発声が不思議な雰囲気を醸し出す。リポーター役の時の絶叫との使い分けにも舌を巻いた。白石加代子のおばばの妖しさは期待通り。イキウメの役者たちが世界観をしっかり作っていた。

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