2018年11月16日金曜日

1115 藤間勘十郎舞踊公演

勘十郎による解説に続いて、井上安寿子との「二人静」。能がオリジナルの静かな舞に加え、安寿子は京舞なので、抑制された動きが多い。勘十郎と並ぶと、華奢さが強調されるというか、勘十郎の身体的な大きさが目立つ。2人で並んで舞うと、異形のものと可憐な菜摘女という風情で、ある種物語の世界観が出ているのかも。 続いて、若柳吉蔵との「茨木童子」。芝居気が十分に生かされ、勘十郎の茨木童子は登場から怪しげな雰囲気。吉蔵の渡辺綱はキリリとした武者らしさ。間狂言でガラリと雰囲気を変え、勘十郎の都の者、吉蔵の陰陽師がコミカルに。最後の立ち回りは迫力があった。

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