2019年6月15日土曜日

6月14日 文楽鑑賞教室C

「五条橋」
床は希、碩、小住に清丈、友之助、清公、清允。希はニンにあっているためか、寺子屋やりよっぽどいい。碩は弁慶にしては声が若いが、力強さを感じる。総じてバランスのいい組み合わせ。
人形は玉翔が大柄な体を活かして力強く、紋吉の義経も悪くない。

「寺入り」
咲寿・清馗。三味線が変わったせいか、不安定さが増した。戸浪、千代の語り分けはまずまずだが、節の音程がフラフラしてた。

「寺子屋」
前は織・藤蔵。前段とガラリと世界観が変わったのは立派。極太の筆で描いたような、華々しいというか、大仰というか、派手な寺子屋だった。源蔵から計画を明かされた戸浪の嘆きぶり。「せまじきものは…」なんかは堂々と歌い上げた感じ。

後は靖・錦糸。泣けた。松王丸の泣き笑いが良く、千代の嘆きも派手さはないけど、心に沁みた。

人形は一輔の千代がしっとりと情がにじむ。
和馬のよだれくりは大人しめ。ふざけ過ぎも良くないが、ちょっと物足りなくもある。


0 件のコメント: