2019年6月15日土曜日

0607 宝塚雪組「壬生義士伝」

腕は立つが貧乏で、家族を養う金を得るために人を斬る。物語としての深みはあるけど、キラキラしたところの一切ない主人公って宝塚的にどうなの?楽曲は全体的に昭和っぽい古さ。場面転換の音とか。
望海風斗は誠実感があり、和装での立ち居振る舞いや立ち回りも綺麗。「おもさげながんす」のセリフが耳に残る。戦場で銃弾に倒れる場面では涙を流す人が沢山いた(演出の石田昌也もだ!)ようだが、私は泣けなかった。なぜ、無謀な戦いに赴いたのか。それでいながら、死の直前に京にいる故郷の幼馴染を訪ねたのはなぜか。過程をもっと丁寧に描いてほしかった。
妻が口減らしのためにお腹の子共々川に身を投げるとか、おしんか。
鹿鳴館の準備をする人たちが回想するという構成もどうか。ダンスの外国人講師役(舞咲りん)が鼻に付く演技。

ショーの「ミュージックレボリューション」は、芝居が地味だった分期待したが、うーん。
オープニングのロック調?黒とシルバーの衣装とか、ゴスペル風?のダボっとした白いチュニックとか、どれも垢抜けない。OSKを連想した。全体的にテンポが早く、踊りの密度は高いが、いっぱいいっぱいで、雑になっているところもあった。

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