英国人演出家は舞台装置や衣装が北欧風のファンシーさというか、かわいい感じ。荘厳さがなく、王家らしく見えないのが難か。
岡田将生のハムレットは、熱演だし、悪くはないのだろうが、悲壮感が少なく見えたのは、道化風の化粧やパンク風の衣装が軽く見えるのだろう。
松雪泰子のガードルートが流石の存在感。快楽に流された女というよりは、理知的な母らしい。
黒木華のオフィーリアは、狂気の演技に引き込まれた。楽しげにも聞こえる歌が哀れ。
山崎は道化役には軽く、現代風なのかも。
ラストは、ハムレットの独白が冗長に感じた。ボローニアスより先に毒剣に刺されたはずのハムレットがいつまでも雄弁で、叔父王を押さえつけたりするほど元気なのが解せない。
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