2019年6月15日土曜日

0606 Kバレエカンパニー「シンデレラ」

絵本の世界そのままという表現に納得。ダリの絵のように歪んだフレームの中で、カリカチュアされた姉や継母たち。中村祥子のシンデレラは華奢で虐められるのが可愛そう。引き倒されて投げ出された脚の美しいこと。
妖精たちはバラはともかく、ろうそくや蜂、ティーカップは分かりにくい。多額の費用をかけたという馬車はなるほど豪華でスムースに動くが、舞台の上を2周半くらい引き廻すのはやり過ぎでは。お城に着いたシンデレラが金色に輝くマントを引きずって門へ向かう1幕ラストが絵的だ。
2幕で登場した王子、宮尾俊太郎はなんだかもっさりして見えた。首が詰まったようだったせいか、ドラマやバラエティでのヘタレキャラのイメージがついてしまったのか、王子オーラが足りない気がした。
12時の鐘がなるところでは、コールドに囲まれたシンデレラが一瞬でみすぼらしい格好に変わる早替りもあり、しかけも随所に工夫している。
踊りのレベルは高く、主役のパドドゥの振りは洒落ていたし、コールドもよく揃っていた。がイマイチ感動できないのは、お伽話に浸れなかったからかも。
ラストで再び王子とシンデレラを乗せた馬車が到着し、2人が手を取り合って城へ向かう。

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