火山の噴火で家族を失った遺族たちが疑似家族として暮らす。隣り合う2軒の一方には1人の青年と2人の娘という子ども世代と3人の父親、もう一方には父と娘。災害から20年たって、それぞれの関係性に変化が生まれようとする。結成30年の記念とすると、手放しで喜んでいるばかりではないような。ずっと変わらずにいられたらいいけれど、変わることも悪くない。すれ違いや勘違いで笑わせるのはいつものMONOらしい。
息子役の渡辺啓太がよく目立った。妹の洗濯物を間違えてしまってうろたえたり、すねて部屋に引きこもったり、東京へ行った兄との確執とか、物語のカギとなる役どころ。大きな体で陽性な雰囲気が好印象。父世代の3人、水沼健、奥村康彦、土田英生は幼馴染がそのまま大人になったような関係が、実際のMONOメンバーと重なる。家事一切を引き受けて家族への思い入れが強い娘の高橋明日香、ちょっと拗ねて家族から離れたい石丸真菜美が好対照。
もう一方の父(金替康博)と娘(立川茜)は夫婦みたいとからかわれるくらい仲のいい父娘。こういう関係ってどこかにいそうと思わせる。
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