「雁礫」は山下守之の大名、増田浩紀の道通りの者、井口竜也の仲裁人。山下が弓を射るために肩衣を脱ぐところでもたついて、ちょっとハラハラ。
「鎌腹」は鈴木実の男に千三郎の女、七五三の仲裁人。鈴木は師匠の胸を借りて力いっぱいという感じ。女から逃げわめきながら橋掛かりを登場する出だしから、しゃべりっぱなし、動きっぱなしの熱演だった。
最後は島田洋海の「釣狐」の披き。漁師の茂、後見に千作と千五郎がつく。
釣狐って難しいんだなあというのが感想。決まり事が多くてこなすのでもたぶん一杯いっぱい。狐の仕草や言葉の面白さを出すところまでは至らなかった。島田は緊張のためか、はじめの20分ほどのところで衿元が汗でびっしょりになるほど。
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