解説は芳穂。淀みないトークは年の功だが、梶原平三景時の名前が出てこなくてプログラムをカンニングするのはいいとして、らつこさんの漫画ページをみるのはいかがなものか。ネタか?
「義経千本桜」
椎の木の段の口は南都・燕二郎。南都の語りは堅実。情景を過不足なく描く。燕二郎も丁寧な演奏に好感。
奥は咲・燕三。咲は2月よりもさらに声が出て、復活といっていいくらい。権太は仁左衛門のような愛嬌はないけれど。
すしやの段は前が津駒・宗助。こちらも珍しい組み合わせだが、津駒と組むと宗助は寛治の系譜なのだと分かる。前半の1時間ほどはあまり見せ場がないようにも思うのだが。
後は織・清志郎。語り出しが維盛一行が隠れ家に落ちていくのを知った権太が飛び出してくるところから。のっけからアクセル全開な感じ。暑苦しいほど濃厚な床だった。
人形は玉男の権太に和夫の維盛。人間国宝をもったいなくないか?若葉の内侍の紋臣に目が行った。権太女房は紋吉、倅善太は簑悠だったが、歌舞伎と違って身代わりになるところは出遣いではないのね。
0 件のコメント:
コメントを投稿