2019年3月2日土曜日

0302 第三回瑠璃の会

前半は「仮名手本忠臣蔵」から3段。
「殿中刃傷の段」は呂秀、呂響に駒清。呂秀が師直、呂響がそのほかという役割分担で全体的に呂秀のほうが目立った。呂秀はよく通る声で、ビブラートの利いた語りだが、声がとんがっている感じで耳に触る。呂響は全体的に苦しそうだった。とはいえ、2人とも去年に比べると各段の進歩(←えらそう)。
「裏門の段」は住年・住静。住年はブランクのためか硬いようだったが、「刃傷」の2人に比べると義太夫節らしい。住静はミスタッチも散見されたが、鳴りがいいというか、音がよく出ている。
「早野勘平腹切の段」は土佐恵・駒清。土佐恵の語りは与市兵衛女房が秀逸。女流の強みなのか、老母の心情が浮き出て聞こえた。一方、腹切りの場面などはあっさり気味。駒清の三味線は手はよく回るが、音が遠慮がちに聞こえる。
後半は増補忠臣蔵の「本蔵下屋敷の段」で住蝶・住輔に住静の琴。住蝶の語りはバランスが取れていて聞きやすい。クライマックスの琴が入るところで、不協和音?

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