2018年1月24日水曜日

0119 ゴツプロ「三の糸」

津軽三味線の代々にまつわる物語。もともと三味線の心得のある人たちかと思ったら、このために1年かけて稽古したそうで、そう思えば最後の演奏はなかなかのもの。単純なリフのようなものを重ねる、作曲の良さもあるのだろうが。

40歳代を中心とする、おっさんばかりのメンバーという制約のなかで芝居をつくるにあたって、世襲の伝統芸能というのはいい題材。まあ、血縁なのにちっとも似てないという点は置いといて。捨て子の兄弟が三味線に出会って生きる糧を得、代を重ねるに連れて流派となり、メディアにももてはやされる。才能のあるなし、長男と次男の確執など、今もどこかでありそうな。「三味線は芸術じゃない。生き方だ」というセリフに複雑な気持ちを抱えながら観た。

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