2018年1月12日金曜日

0111 かがみのかなたはたなかのなかに

鏡にうつった「たなか」(首藤康之)の影が「かなた」(近藤良平)。「たなか」は鏡の向こうの「けいこ」(松たかこ)に恋をするが、鏡のこちら側にいるのはワンピースを着た長身の男「こいけ」(長塚圭史)。「もしもし」「しもしも」みたいな、逆さ言葉や言葉あそびがちりばめられ、絵本を読むような不思議な感覚。首藤と近藤が鏡合わせのようにシンメトリーで踊るような動き。不思議と近藤のほうが、端正な動きに見えたり。自信がなく消極的な「けいこ」が「たなか」と「かなた」に取り合われて変わっていく様が嫌な女だ。ワンピースからのぞく長塚の足首が意外に細くて驚いた。 開演前のロビーでちょっとしたパフォーマンスがあったり、客席係の案内もしゃれていたりと、楽しませる演出があった。

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