2018年1月8日月曜日

0105 「アテネのタイモン」

吉田鋼太郎が演出・主演。何もないがらんとした舞台と思っていたら、ハンガー掛けとともに役者がバラバラと現れ、ウォーミングアップを始める。吉田や藤原竜也が登場してしばらくして、舞台前方に整列してから芝居に入る。楽屋内を覗き見るような、粋な演出は蜷川流か。 セリフに次ぐセリフ劇で、力量のある役者ぞろいなので十分引き付けられたが、物語としては、なんだかモヤモヤ。前半のタイモンのお人よしぶりにも唖然とするが、後半の世を恨む様も自業自得に思われて同情できない。あまり上演されないのも納得だ。シェイクスピア劇初挑戦という柿沢勇人が体当たりの好演。

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