2018年1月8日月曜日

0106 欲望という名の電車

大竹しのぶのブランチに北沢一輝のスタンレー、鈴木杏のステラ。適材適所の配役は期待通りで、3時間20分ほど(休憩含む)の舞台を飽きさせずに引き付ける。ただ、期待を上回ることはなく、意外感はなかった。大竹のブランチは舞台にいる間セリフをしゃべり通し。本人もパンフレットで言っていたように、繊細さというより野太い狂気。クライマックスの狂気に陥るところで、花売りのような人たちがブランチを取り囲むのが面白い演出。北沢のスタンレーは粗野な男の陰にある劣等感を感じさせる好演だった。鈴木は時にブランチの保護者的役割を、年齢差を感じさせない包容力で表出。

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