2019年10月31日木曜日

1030 地点「ハムレットマシーン」

とても不快で、後半は早く終わらないかとばかり考えていた。不快感はおそらく狙ってのことなのだろうが、嫌なものは嫌だ。
方丈に赤いカーネーションが敷き詰められた舞台は目に鮮やか。中央には扉のような長方形の板が置かれ、奥の壁には聖母子を描いた絵画が飾られている。暗転ののち、花の上に横たわる5人の男女、1人は板の下に死体のように寝そべる。4人はそれぞれ壺、傘、トランペット、シンバルを抱えていて、自由に手が使えないため、起き上がろうともがいている。地点語らしい、不自然に文節を区切ったり、イヒッとかプハァとか不快な音節を織り交ぜたり、赤ん坊のような鳴き声をたてたりするのが不気味だ。なにより、シンバルの音が不快なこと。それも何度も繰り返すのでイライラが増す。トランペットでアメリカ国歌やフランス国歌を吹くのだが、途中でプハァと打ち切るのも鬱陶しい。
シェイクスピアのテキストからの引用がハムレットらしさを感じさせるが、全体としては不条理。絵画の後ろにいた男が、主人公なのか、カーネーションを髪にさしたり、客に向かって花をら投げるフリをしたりとキモ可愛さを演出?

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