2019年10月2日水曜日

1002 青年団「走りながら眠れ」

大正期に生きたアナキスト、大杉栄とその妻、伊藤野枝の会話劇。大杉がフランスから帰国し、関東大震災後の混乱のさなか殺されるまでまでの数ヶ月を4シーンで描く。
大杉役の古谷隆太が、こういう男はモテるよなぁという魅力があり、野枝役の能島瑞穂は子供っぽいところがありつつ、大杉という癖のある男を受け止める包容力を感じさせ好演。
この後、二人が殺されると知っているから、セリフに込められた不穏な空気や刹那的な幸福の儚さを感じられたけど、予備知識なしで観たらどうだったろう。アフタートークで平田オリザ自身も言っていたが、不親切な芝居なのかも。

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