2019年10月25日金曜日

1024 野田地図「Q」

クイーンのオペラ座の夜の楽曲を用い、ロミオとジュリエットに源平の争いを掛け合わせた独特の世界を構築。
若い瑯壬生(ロミオ)の志尊淳、愁里愛(ジュリエット)の広瀬すずというピュアなカップルの瑞々しさ、それからの瑯壬生・上川隆也と愁里愛・松たか子がいい感じで世俗にまみれているというか、経験値の違いがかんじられる。1幕と2幕が対になっている構成も面白かった。
広瀬は叫んだり、顔を歪めたりと、映像ではみたことないような演技で頑張っていたが、一人で長ゼリフを喋るような場面では辛かった。志尊は、愁里愛のいとこを殺めてしまうシーンが圧巻。フェミニンなイメージを裏切って猛々しく、また、ボヘミアンラプソディーの音楽の効果もあって、一番の見せ場だった。
戦いがおわっても、戦後にさらにひどい状況が襲いかかる。届かなかった白紙の手紙に託されたメッセージが切ない。
野田秀樹のウーバが、広瀬と同じ髪型なのがかかわいかった。・

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