2019年10月27日日曜日

1027 京都観世能

「安宅」
勧進帳、瀧流の小書き付き。
緊迫感が薄く、気の抜けたような安宅だった。河村和重の弁慶は足が悪いのか立ち上がる時に手をつき、押し戻しでは止めきれずに1メートルくらい富樫側に移動していた。

「卒塔婆小町」
一度之次第の小書きがあり、小町が登場するところから(なぜ?)。
梅若実は体調が回復してきたようで、特注の太い杖でなく、細い、普通の小道具の杖。足元は覚束なげなのだが、それが老婆ゆえとも見え、老いた我が身を嘆く言葉にも実感がこもり、演技とリアルが渾然一体に感じられた。

「墨染」
七五三が休演で、千五郎の大名、逸平の太郎冠者、茂の女房。墨の涙、塗りたくりすぎ(笑)

「融」
十三段之舞の小書き。延々と舞が続いて、見応えあるが、一日之最後の曲としてはお腹いっぱい感が。

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