2019年10月14日月曜日

1014 笑えない会

「離婚の沙汰」
「吃り」を改題。恐妻に追いかけられた男が逃げ込んで登場し、のっけからけたたましい。茂の恐妻はいつものわわしい女の5割増くらいの喧しさ。吃りで口下手なオトコが、謡だとすらすら話せるという設定なのだが、千五郎の吃りは控えめで、あまり不自由していなさそう。ここのメリハリがはっきりする方が面白いと思う。
謡と舞は堂々たる様子。仲裁役の網谷がちょっととぼけた感じで、いい味だしてた。

「浮かれの屑より」
よね吉が大汗かいて大熱演。紙屑屋の選り分け作業をすることになった男が、手紙や浄瑠璃本に触発されて芝居や踊りに興じる。所作板の上に直接座布団を置いていたのだが、途中座布団を舞台袖に放り投げ、膝立ちで踊る踊る。よね吉はがさつそうに見えて所作が手馴れていて流麗だった。

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