2019年10月15日火曜日

1015 庭劇団ペニノ「蛸入道 忘却の儀」

中央に囲炉裏のある木製の寺が舞台・客席。般若心経をもじった経が唱えられ、太鼓や弦楽器、巨大な笛の音が加わってボルテージが上がっていく。観客も経典を手にしながら観劇するのだが、薄暗くて読めないのが不快だ。怪しい宗教の儀式に立ち会わされているようで、没入するより警戒感を抱いてしまう。音や匂い、振動など五感を刺激されるので、一緒にトランスできたら楽しいのか?タニノの狙いは観客を巻き込むことか。
タニノクロウが前説で、いい役者とはと考えた時に、赤ん坊や動物と演出家に目が行くと。片や何も知らない、片や舞台の全てを知る者だ。途中、囲炉裏に火が点かなくて役者がタニノに助けを求めるのは、アクシデントに見せかけた演出か。

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