2018年10月15日月曜日

10月5日 播磨国風土記

浄瑠璃とうたってはいたが、嶋太夫の朗読に津賀寿の演奏が添えられた風。声の高低、息遣いの巧みさは健在だったけど、浄瑠璃の節がないのが物足りない。作者はステンドグラス作家が本職とのことで、脚本の言葉の力が弱い。嶋太夫の声をもってしても響くものが少なかった。津賀寿の演奏は荒れ狂う海の描写など迫力があったが、ちょっとトゥーマッチに感じた。

本編の前に、葛西聖司による解説。古い写真を見せながら、嶋太夫の半生を振り返る。呂太夫時代、喜左衛門(二代目?)とのツーショットは貴重、杉本文楽の稽古で熱の入った指導ぶりも興味深かった。嶋太夫による「飴を買う女」の朗読も。言葉がたどたどしく感じたのは、老いなのか演出なのか。

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