現代風のリビングのようなセットで、衣装もスーツやワンピースなど現代風。メデイアは子供達のためにパンケーキを焼いたり、シンクで皿を洗ったり、子供達はテレビゲームに興じたりと、日常感のある振る舞いで、重々しいギリシャ劇のセリフを身近に感じさせる。一方、あまりに男尊女卑的なセリフが気になったのは、現代人が話すことへの違和感だったのかも。
林英世は説得力のある台詞、演技で理性を上回る激しい怒りに翻弄されるメデイアを体現。イアソンの一方的な裏切りが原因とされるが、そこまで執着すべき男には思われず。むしろそれまで彼女がしてきた数々の殺人の報いを受けているように感じた。イアソン役の西田政彦はサラリーマン風?コリント王の娘との結婚は息子たちのためと詭弁を弄するのところなど、説得力が足りない気がした。
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