落語の「らくだ」と「井戸の茶碗」をもとに山田洋次が脚本。らくだ役の松浦海之介は不愉快な演技。乱暴者で嫌われ者ではあるのだが、尾篭な話や狼藉ぶりが笑えなかった。娘お文の今井鞠子は可憐でヒロインにはまる。化粧がちょっと白過ぎたか。侍の乳母やお殿様の役で河原崎国太郎が出てくると安心して笑える。侍役の忠村臣弥は若手の二枚目役の安定感が出てきた。
演出では暗転が多用されていたのが退屈。場面転換が多いのは分かるが、せっかく廻り舞台があるのに、いちいち幕を下ろして花道や幕前で場つなぎするのは安易ではないか。
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