2018年10月26日金曜日

1023 近代能楽集「竹取」

セリフは少なく、コンテンポラリーダンスのような身体での表現。すり足のような動きや足袋のような履物、謡がかったセリフ回しなど、能の要素が取り入れられる。小林聡美と貫地谷しほりは発声、声質がよく、セリフが耳に心地いい。ダンサーの中に混じると動きは劣るのは仕方ないのか。同じ振りをしてるのに、どこか精彩を欠く。
舞台上の天井からゴムのようなものを吊るし、錘を動かして様々に変化させる演出。竹林のようだったり、囲いのようだったり、能舞台のようだったり。照明も面白く、舞台奥に映したシルエットでかぐや姫と翁を大小で見せたり、ラストは舞台上に張った水に投影した光が月のようだったり。

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