「実方」
すでに数パターンの復曲能があるそうだが、今回は後シテの実方が老人ではなく若い姿で登場するところが特徴だそう。かつての美男子が老いた自分の姿に気付くという筋で、老女物の男性版だという。前シテと後シテの姿が変わるのは、見物としては目先が変わってありがたいが、若い姿で観ず鏡に映った自分の老いた姿を見て嘆くという表現は難解かもと思った。実方の片山九郎衛門は、老人の面をかけても実年齢の若さが隠し切れない感じ。10人の地謡が地響きのようで心地よかった。
「野守」
シテは浦田保浩。前シテの老人と後シテの鬼のメリハリがはっきりしていて、面白い。
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