2018年6月13日水曜日

0612 社会人のための文楽鑑賞教室(Bプロ)

文楽のいろはは桂かい枝のナビゲーション。床は靖太夫と友之助で、「三味線一のイケメン(友之助)とつけ麺好き(靖)」と紹介して笑いを誘う。上方落語と義太夫節はともに300年ほど前に誕生し、1人で語り分ける、見台を使う、大阪弁などの共通点がある一方、あっさりと自然に表現する落語と、大仰に三味線の演奏とともに表現する義太夫節の違いを笑いを交えて解説。小咄「くちなし」の義太夫節バージョンが面白かった。人形解説は玉誉。説明がグダグダになってかい枝に突っ込まれていた。かい枝のセリフに合わせて女形の人形が小走りし、躓いて膝を立てて踏みとどまる→ひざは実は足遣いの握りこぶしといういつもの人形解説、爪人形を交えた立ち回りなど。 「絵本太功記」 夕顔棚の段は希・寛太郎。希の声が若々しいというか、軽すぎて、さつきが似合わない。寛太郎は淡々と。 尼崎の段の前は睦・勝平。高音部がかすれる悪癖が復活していて残念。勝平の三味線は音が前に出ている感じだ。後の千歳・富助の安定感。ようやく義太夫節が聞けた安堵感で、逆にそれまでの2人の語りを落ち着いて聞けなかったと実感した。光秀の言動には全く共感できないのだが、十次郎やさつきの嘆きが胸に迫るのは語りの力だろう。 人形は簑二郎のさつき、一輔の操、簑紫郎の初菊。初菊の後ろ振りは形が決まっていて美しい。光秀の玉志は淡々としてる。十次郎は文哉に代わって玉勢だったが、きっぱりとした動きで若武者らしさにあふれてよかった。久吉は玉男でこのメンバーの中では抜群の大きさ。 さつきの住家の井戸は途中が途中でなくなってしまうのはなぜ?というか、井戸なくてもよくないか?

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