2018年2月28日水曜日

2月27日 宝塚月組「カンパニー」「BADDY」

「BADDY」は上田久美子の力量に唸らされた。初演出のショーはこれまで見たことのない楽しさ。あっという間に時間が過ぎ、宝塚のショーを見てワクワクしたのは初めてだ。
サングラスにタバコというワルの格好や、全編ストーリー仕立てとかいう表面的なことではなく、なにかがこれまでとは根本的に違うのだが、上手く説明できないのがもどかしい。宝塚らしさという型にはまらず、振り切った演技に見えたのはなぜだろうか。テンポよく場面が進んだのだけど、それだけではないような。
かといって、ロケットや男役の群舞、デュエットダンスといった、ショーの個々の要素もそれぞれ満足のいく出来栄えなのだ。珠城りょうが片手で愛希れいかを抱えて回すダイナミックなリフトなんかは、このコンビの魅力が十分に発揮されてた。
「カンパニー」は、思ったより悪くないできだが、宝塚クオリティーとしてはという条件がつく。懸念してたバレエシーンもそれっぽく見せてたし。ダンス&ボーカルグループの歌や踊りがなんとも宝塚らしいダサさで、こそばゆかったのも、想定の範囲内というか。

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