2018年2月28日水曜日

2月24日 文楽2月公演 第1部

「心中宵庚申」
朝イチで心中は重たすぎるのか、空席が目立つ。両サイドの後ろ5列はガラガラ。

上田村の段は文字久・藤蔵。地味のある語りが板についてきたが、心に響かないのはなぜだろうか。淡々として緩急がないせいか。勘十郎のお千代が出だしから項垂れた様子で哀れ。

八百屋の段は千歳・富助。今聴いていて、一番心地いい語り。婆のイケズっぷりが絶品。

道行思ひの短夜は三輪のお千代、芳穂の半兵衛、希、文字栄に団七、清志郎、友之助、錦吾、清允。お千代が刺されてからも主遣いの勘十郎は舞台に残り、半兵衛(玉男)が作法に則って切腹する。通常なら人形だけが舞台に残されることで死んだことが強調されるので、人形遣いの存在が目に付く。どういう意図なのだろうか。

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