2017年11月13日月曜日

1110 宝塚雪組「ひかりふる路」「SUPER VOYAGER」

新トップお披露目でフランスの革命家、マクシミリアン・ロベスピエールを主人公にするとはチャレンジングと思ったが、望海風斗には似合っている。惜しむらくは脚本が荒く、前半の理想に燃える青年が、恐怖政治に突き進む変貌の動機付けが薄く、唐突に感じた。革命で家族を殺された貴族の娘、マリーアンヌ(真彩希帆)と惹かれあうところも、もっとじっくり描いて欲しい。ただ、トップ2人の歌唱力と演技力が素晴らしく、脚本の欠点を凌駕していた。フランク・ワイルドホーンの楽曲の素晴らしさもあるが、歌で演技ができる2人なので、デュエットシーンでは涙が出そうだった。 ショーはオーシャンのシーンの踊りが、スピード感があってよい。舞台の幅も奥行きも大きく使ったフォーメーションがよく、躍動感があり、ちゃんとリズムに合っているのが観ていて心地いい。宝塚のダンスがいいと初めて思った。

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