2017年11月13日月曜日

1106 11月文楽公演 第一部

「八陣守護城」 浪花入江の段は靖、希、小住、亘に錦糸、琴に錦吾。靖の語りが安定してスケール感がある。大笑いがだいぶ苦しそうなので、聞いていてハラハラするのが惜しい。 主計之介早討の段は咲甫・清友。咲甫が歌い上げる様子が少なく、充実した語りぶり。 正清本城の段は呂・清介。今一つ迫力に欠けるのは声量のせいか。 「鑓の権三重帷子」 浜の宮馬場の段は始、芳穂、咲寿、南部、津国に喜一郎。始の堂々とした語り振りがいい。 浅香市之進留守宅の段は津駒・寛治に燕二郎の琴。 数寄屋の段は咲・燕三。咲は一段と痩せたようで、声に力がなく、嫉妬に狂うおさゐの狂気が物足りない。 伏見京橋妻敵討の段は呂勢、睦、小住、碩、咲寿に清治、清馗、寛太郎、清公、清允。三味線の音が分厚く、華やか。

0 件のコメント: