2019年4月14日日曜日

0413 母と惑星について、および自転する女たちの記録

奔放な母に育てられた3姉妹。それぞれ母を反面教師に違った人生を生きようとするけれど、どこか皆母に似ている。私の母とは違うけれど、母と娘の相反する何かわかる気がする。急死した母の遺骨を撒くためにイスタンブールを旅し、長女(田畑智子)はエッセイ、次女(鈴木杏)は夫とのSMS、三女(芳根京子)は手紙で気持ちを表す。八百屋になったシンプルなセット。真ん中がスライドして、卓袱台や母の経営するスナックが現れると、回想シーンになるしかけ。
初演でも同じ役で出演していた田畑と鈴木がリアリティのある演技。母親役のキムラ緑子が圧倒的な存在感。舞台2回目という芳根は舞台の発声になっておらず、独白が聴きづらかったが、末っ子の痛々しさがあった。

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