2018年7月4日水曜日
0630 藤間勘十郎 文芸シリーズ其三
「恐怖時代」
北翔海莉のお銀のは少し痩せたのか、すらりとした姿。凛とした声がよく通り、流し目が妖しい美しさ。もろさはあまり感じられないが。男たちを籠絡するとき、横を向いたときに除く本音の表情がいい。人が殺される場面で顔をそむけるのも、嫌なものから逃げる弱さが出ていた。三林京子の存在感が物語の世界を構築していた。河合宥希は役者のように美しい小姓という設定なので、男装した少女のよう。北翔と並ぶと男女逆転とは言わないまでも、姉妹のようだった。血の表現が、白い幕に血しぶきというのは安易な気がしたが、終始美意識にあふれる舞台だった。
「多神教」
恐怖時代に比べると焦点がぼけた印象。舞台上でセリフを発するのではなく、録音されたそれぞれの声に合わせての芝居はどういう意図だったのか?舞踊劇だったせいなのか、ピンとこなかった。
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