2018年7月25日水曜日
7月21日 夏休み文楽特別公演 第2部
「卅三間堂棟由来」
平太郎住家から木遣り音頭まで。中を睦・宗助、切を咲・燕三、奥を呂勢・清治。
睦は女の詞がかすれる癖が治っておらず、聞くのが辛い。お柳のクドキは咲だったが、声はしわがれ、声量もなく、今の体調では厳しいか。呂勢はせっかくの美声が聞かれず物足りないと思っていたら、和田四郎の骨太な悪人ぶりで聞かせた。
「大塔宮曦鎧」
六波羅館の段は中を咲寿・清馗、奥を靖・錦糸。
錦糸の顔がだんだん険しくなる。
身代り音頭の段は中を小住・勝平、奥を千歳・富助。
小住は安定感のある語りで、勝平がしっかり支える。千歳・富助は抜群の安心感。
復曲ものだが、人形付きで見るとまだ物語が練られていないというか、冗長に感じる。斎藤太郎左衛門の人物造形が複雑でにわかに頭に入りにくいし、身代り音頭で突然出てくる子どもが殺されてしまうのが唐突な感じがする。
7月30日再見。咲寿が時代物らしい語りになっていて、靖も堂々とした語りが良くなっていた。灯籠や浴衣に込めた意味の解読が初見では飲み込み切れなかったが、何度か見ると腑に落ちてきた。前段の、太郎左衛門の娘夫婦の件がちゃんと描かれていたらもっと分かりやすく面白かったかも。
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