2018年7月6日金曜日

0704 七月大歌舞伎 昼の部

「廓三番叟」 孝太郎の傾城、壱太郎の新造、歌昇の太鼓持。華やか。後見が金糸で鶴を縫い取った打掛をおろすとき、手が滑ってあわやという場面が。 「車引」 鴈治郎の梅王、扇雀の桜丸はなんだか気が抜けたよう。竹本のせいか、もっさりした感じ。仕丁のなかに、体が傾いでいる人が何人かいたのも気になった。桜丸の化粧はキリリと強めで、たおやかさがないのもいつもと違う感じ。 寿治郎の金棒引が若々しくて驚く。松王丸は又五郎、時平は弥十郎。 「河内山」 襲名披露狂言で、白鸚の河内山宗俊。花道を出たところから、足取りがおぼつかなく、せりふも老人のようにもごもごしてる。老け感の演出なのだろうか。 波路の壱太郎は可憐だが、ちょっと芝居が大げさか。弥十郎の高木小左衛門が分別のある忠臣らしく、安心感。 「勧進帳」 仁左衛門の富樫の大きさに感服。第一声から世界観が変わるのはさすが。 幸四郎の弁慶は1月の歌舞伎座よりは無理がなく、身の丈に合っているように感じた。緊張感のあるやり取りは客席にも伝わったが、「人が人に似たりとは」で笑いが起こってしまうのは力不足のゆえか。飛び六法はかろうじて手拍子にならず、一安心。 太鼓持ちの山川大遥くんがちっちゃくて可愛く、懸命に頑張る様子に目を惹かれた。

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